山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

07北海道の旅: 第19日

2007-07-20 09:56:45 | くるま旅くらしの話
美瑛町自然の村キャンプ場は、文字通り椴(とど)松や蝦夷松などのうっそうと茂る巨大な森の中に作られており、朝の3時を過ぎると小鳥たちの囀りが始まる。ウグイスが多いのに驚く。今日も好い天気のようだ。森の中なので、小さな空しか見えないが、雲は高く薄いようだ。此処は標高800mを超える高さにあり、朝夕は寒いほどだ。今日は相棒の提案で、十勝岳山麓にある吹上温泉白銀荘へ行くことにしている。空いている時間帯を狙って、午前中に行くことにする。9時半過ぎ出発。森を抜けると、目の前にいきなり十勝岳や美瑛岳などの雄大な姿が飛び込んで来た。ワオーと思わず感嘆の声を発する。白金温泉まで坂を下り、そこから今度は十勝岳に向かって急な坂道を曲がりを繰り返しながら登る。道路も良くまさにスカイラインそのものだ。素晴らしい展望に感動しながら、途中にある望岳台という十勝岳登山口兼展望所に立ち寄る。10時を少し回っており、もう登山者は居ないようだ。此処に来ると、この時期いつも楽しみにしているものがある。それはイワブクロという高山植物だ。イワブクロはこのような火山岩の瓦礫のような土地を好んで自生している変わりものだ。ホタルブクロに似た、薄紫の花は、楚々としていて、いかにも高山植物らしい美しい花だ。今年はどうかなと、いつもの場所に行って見たら、小さな群落が幾つもあって、今を盛りと咲いていた。嬉しい! の一言で、もう満たされた。この雄大な景観と小さな楚々たる命の輝きを見ることが出来る自分たちは本当に果報者だと思った。白銀荘には10時半頃到着。此処は元々十勝岳登山者の登山口であり、その人たちの山の湯宿であったらしいが、今は立派な保養温泉施設に生まれ変わっている。早速温泉へ。もちろん100%掛け流しの本物の温泉だ。浴槽が幾つもあり、少しずつ温度が違うなど細かい配慮がなされている。露天風呂からは、目前に十勝岳を見上げることが出来る。露天風呂の岩にもたれて湯に浸りながらのひとときは、無上の快楽としか言いようがない。何だか、申し訳ないような気分にもなったりした。1時間半ほど存分に温泉を楽しんだ後は、一気にキャンプ場に戻る。もちろん一杯のビールに早くありつきたいからである。うみゃ~!である。その後は、又また午睡。全くこんな暮らしぶりが許されるのか?我ながら呆れるほど。でも、夜になると結構頭を使ってはいるのです。何をしているかは秘密です。今日の走りは、僅かに26kmでした。此処は携帯電話が圏外のエリアなので、今朝は自転車で、白金温泉まで往復することにしよう。片道3km位だけど、帰り道は100%押して歩かなければならない。やれやれ。
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