山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

07北海道の旅: 第13日

2007-07-14 05:22:44 | くるま旅くらしの話
4日目の寒い朝を迎える。この寒さは、関東以北ではどうやら根が一つらしい。南では台風が心配な状況なのに、何という日本列島の夏なのだろうか。今日は防寒の稚内に見切りをつけて、移動することにしている。早い朝食の後、キャンプ場の上の方の森の散策に出かける。ここは森林公園になっていて、エゾ松を初め千島桜などの樹木が植えられている。丘のてっぺんにあるTVの中継アンテナ塔まで散歩道が続いている。木の階段を登る道の両側には、コウリンタンポポやシカギク、ヒヨドリ草の赤花、白花それにキタアザミなどの野草たちが咲いていて、散策を楽しませてくれた。頂上まで、あと500mほど行った所からクマザサが広がる道となり、相棒が熊の出現に怯えだして、引き返そうという。何年か前、熊の出没でこの公園が閉鎖されたという話を聞いたからなのだろう。やむなく引き返す。相棒とはこのような中途半端なことが、結構多いので、諦めるしかないか。車に戻り、ゆっくりと出発の準備をする。今日は、先日行けなかったクッチヤロ湖畔のキャンプ場にもう一度行ってみることにした。その前に稚内市内で食材などを仕入れることにして出発。3日ぶりの運転である。坂を降り空き地のような駐車場に車を置いて、最北端の稚内駅やその構内の最北端の線路などを見物する。利尻・礼文へのフェリー乗り場も訪ねたが、人まばらで寂しい風景だった。近くの海鮮市場にも入ってみたが、カニもホッケも驚くほどの高値で、一体どのような人が買うのだろうかと、首をひねるほどだった。スーパーで買い物の後、海岸線の道をサロベツ原野方面に向け出発。今日も雲多くさえない天気だ。利尻富士は相変わらず雲の中で、とうとう一度もその全容を見ず終いだった。今日は少し暖かいようだ。走りながら気温が上がっているのを感じた。途中再度サロベツ原野のビジターセンターに寄り、うどんを作って昼食・休憩。その後はクッチヤロ湖のある浜頓別町に向かってひたすら走る。 13時頃湖畔にあるウイングという宿泊温泉施設に到着。ここは14時までに入ると、入浴料が150円も安くなって350円で入れるのだ。早速温泉に入る。いい湯だ。日本では、別府温泉に次ぐ高品質の湯なのだというPRが浴槽の壁に書かれている。本当なのだろう。良く温まるいい湯だった。温泉の後は、受付を済ませて湖畔のキャンプ場へ。今日は来客は少なく、駐車場には我々の車だけである。何よりも真っ先にビールで乾杯。ウミャ~!その後はたちまち午睡と相成る。 18時頃目覚めてびっくりした。何と寝る前に空の98%を覆っていた雲が、すっかりなくなっているのだ。これならは、諦めていた夕陽を見ることができる。まさに果報は寝て待てである。クッチヤロ湖の落陽は優雅で美しい。ワクワクしながら、暗くなるまで、心ゆくまで沈む夕日と写真撮影を楽しんだ。寒さも大幅に改善(?)されて、今日は満たされた一日だった。本日の移動距離120km。
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