山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

07北海道の旅: 第12日

2007-07-13 05:30:43 | くるま旅くらしの話
寒い。この季節にしては、異常な寒さである。雨は降らず、強い風ばかりが吹いて、これでは農業には被害が出るのではないか、心配だ。旅くらしの人などが寒がるなど、どうでもよくことだ。今日も終日ここに滞在することにした。寒い夏を体験することも、いい思い出になるかも知れない。風が朝から強く、寒さは昨日を上回り、セーターを着てウインドブレーカーを着て、辛うじて大丈夫という感じだ。今日は、港と市街地を見下ろす丘にあるこの公園から、下界に降りて稚内の街を歩いて散策することにした。相棒はギックリ腰気味で、車に留まるというので、一人で出かける。街までは3km近くある。近道を探して降りてゆくと、北門神社の境内に出て、意外と早く市街地に出ることができた。JR稚内駅が近くにあり、駅前にはアーケードのある小さな商店街があった。店は開いているけど、静かだ。どの店にもロシア文字が書かれていて、この街が北方の彼の国との関わりが深いことを思わせる。ロシアの人たちはともかく、ロシアという国は嫌いだ。しかし、そんなこととは無関係に、この商店街の人たちにとっては、ロシアは頼りになるお客様なのかも知れない。その商店街の食品店でキャベツとネギを買い、文房具屋で書道用半紙などを買う。それらをリュックに入れて背負い、しばらく街なかをさ迷う。カメラを片手にリュックを背負った不精白髭の爺が、街なかをうろついている姿はビューティーフルではないが、本人にはこれが楽しみなのだ。1時間ほど最北端の駅やヘェリーターミナルなどを覗き回った。広い駐車場が幾つもあって、そのどれもが多くの車で溢れているのに、人影は殆ど見受けられない。歩いているの自分一人だけ。一体、この車の持ち主たちはどこへ消えてしまったのだろう。地方に来ると、よく抱く疑問を、この街でも抱いた。街の隅々まで探索しようとするなら、自転車でないと無理なので、今日は車に戻ることにし、再び北門神社の境内の階段を登り、更に急坂を登って公園の中にある氷雪の門などのモニュメントを見て回った。終戦時からの樺太在住だったの人たちの望郷の思いが伝わって来る。悲しい思い出の記念碑が殆どだった。車に戻ると、相棒は持参した織り機で裂き織りをやっていた。昼近くになっていたので、買ってきたネギを刻み、いつものうどんを作って食す。このところ食事の調理は、圧倒的に自分が担っている。食事の後は、いつものように午睡。グータラな時間を過ごす。15時過ぎ目覚めて、運動不足の相棒に付き合って、公園のてっぺんにある、百年記念塔まで往復する。強風が吹いていて、うんざりするほどの寒い天気だった。記念塔は稚内からはどこからも目立っ存在だが、有料で結構な値段だったので中には入らなかった。塔に上がらなくても、景観を味わうのに不足はない。車に戻り、長い夜を迎える。今日の走行距離0km。歩数は19862歩。
コメント (1)
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