山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

07北海道の旅: 第28日

2007-07-29 07:41:14 | くるま旅くらしの話
夜半から雨となり、明け方からは本降りとなった。昨日ナイタイ高原牧場へ行っていたのは、正解だった。今日は視界ゼロだろう。さて、今日はこれからどうするか。このまま雨ならば、ここに1日腰を据えてもいい。しばらく天気の様子を見ることにした。10時ころになると、空が明るくなってきた。それならば昨日入った士幌温泉の一つ奥にある山の湯という温泉に、もう一度行ってみようと出発することにした。その前に帯広で給油と買い物をして、山の湯には池田町経由で行くことにした。用を済ませて池田に向かう途中、十勝川温泉の案内標識あり、参考までにちょっと寄ってみることにした。十勝川温泉は昨日の士幌温泉と同じモール温泉で有名で、こちらの方が本場なのかも知れない。行ってみると、ホテルなどが何軒か建ち並ぶ温泉街があった。日帰り湯などもOKの様である。今日は入るのはやめ、街の様子を見るだけ。街中に郵便局を見つける。実は郵便局での用のために月曜日までこの辺りをウロウロしなければならないと考えていたのだが、ここで用が済めば釧路の方へ向かっても差し支えないのである。土曜日なのでダメかと思っていたら、何と用が足りてしまったのだった。それならば山の湯などに入る必要もないということになり、急遽変心して釧路方面に向かうことにする。この種の変心は、日常茶飯事である。釧路の街は明日に行くことにして、今日は釧路の手前にある白糠町の恋問にある道の駅の豚丼を食べに行くことにする。白糠へは、本別町経由でR274で釧勝峠越え向かう。いい道だった。信号もなく、鮮緑の森の中を上り下って道は続き、やがて海側でR38に出る。釧路に向かって少し走ると道の駅に到着。時計は14時半となっていた。食事には適当な腹の減り具合である。この道の駅の豚丼は超美味なのだ。最近は肉類は敬遠しているのだが、ここの豚丼を年一回食べるのを楽しみにしている。「この豚丼」という妙な名の豚丼は、道の駅の駅弁第1号だそうで、そのことが売りになっているようだ。丼のご飯の上に炭火で焼いた豚肉が載っていて、ウナギの蒲焼きにも負けないタレがかかっている。それは上の方だけではなく、ご飯の中にもタレのかかった肉が潜んでいるのだ。今回も肉6枚のをオーダーしたが、それだけで満腹になってしまう。相棒は食べきれないというので、残すのは勿体無い主義の自分としては、これを看過することは出来ず、全部腹に収めてしまった。超満腹となり、もはや夕ご飯も明日の朝ご飯もパスすることにした。もしかしたら、昼食も不要かも。喰い溜めが効く身体である。一年ぶりのこの豚丼は、この上なく美味くて、この上なく満足した。店を出る時、「新橋店開業」という案内があったので、東京でもこの豚丼が食べられるのかと、嬉しくなって訊いてみたら、東京ではなく釧路の新橋だった。残念。たらふくの豚丼に満たされた後は、今夜の宿を阿寒町の道の駅:丹頂の里に決めて出発。暗くなっていた空から大粒の雨が降り出し、やがてとんでもない豪雨となった。厳しい視界の中を30分ほど走って道の駅に到着。今日ここに泊まるなんて、全く考えてもいなかった。今日は変心の、成り行きの1日だった。豚丼で満腹の身体に少々のアルコールを流し込んで、惰眠を貪りつつ夜は更けていった。今日の走行距離は196km。
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