山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

信州渋柿探しの小旅:第4日(最終日)

2008-11-23 07:27:30 | くるま旅くらしの話

行程

道の駅:ほっとぱーく浅科→(R142R141R18・県道)→伊香保温泉付近:地球屋(群馬県榛東町)→(県道・R17R50)→道の駅:思川(栃木県小山市)→(R50R294)→道の駅:下妻→(R294)→自宅

道の駅ほっとぱーく浅科の一夜は、大へん眠りにくいものだった。一つは思ったよりも車の出入りが多くて、人声や車のドアの開閉音に悩まされたこと。もう一つは、一昨夜と同様大風が吹いて、ひゅうひゅうと音を立てながら車を揺らしてくれたことである。風の方は自然現象なので仕方ないことだが、人声と車の騒音は、何とかならないものかと思ったのは、いつもと同じである。

起き出して外を見ると、昨日は見えなかった浅間山などが絡まった雲の中から顔を出していた。佐久平野と呼ぶのだろうか、この辺りから見る景色は雄大である。山の中腹から上はもうすっかり冬になっていて、山麓の方も白く雪にまぶされた雑木林が遠く眺望できた。気温は一桁の下の方なのであろう。かなりの寒さである。車の中は18℃くらいなので、さほどに寒さは感じないが、外に出ると、自然の厳しさを体感できる。写真などを撮る。

さて、当初はもう一日どこかに泊まってから帰ろうと考えていたのだが、柿が痛み出したら元も子もなくなるし、今日から連休ということもあり、温泉場は混むかも知れないと考え、帰宅することに決める。相棒のたっての要請で、真っ直ぐ帰るのではなく、伊香保温泉近くにある、地球屋という店に寄って欲しいとのことである。自分には殆ど興味・関心はないけど、地球屋というのは、和風アンティーク商品を扱っている店で、相棒は、裂き織り用の布地などを見たいとのことだった。以前一度来ており、今回はもっとじっくり見たいとのことだった。

時少し過ぎ出発。佐久市郊外を左折して、小諸市方面へ。途中から右折して県道を軽井沢の方に向って走り、R18へ出て、後は道なりに高崎方面へ。軽井沢市街地に入る手前からいつものような渋滞となる。道は悪くないのに、いつ来ても渋滞しているというのは、道路の設計上に何か欠陥があるに違いない。碓井バイパスの方に入ったとたんに渋滞が解消されるのは、嬉しいけど不可解な気持ちが沸く。行き交う車の中には、昨夜降ったのか屋根に雪を載せたのが何台かあって、相棒は峠を越える道が大丈夫かと心配している。冬タイヤなどは用意していないけど、ま、大丈夫であろう。路面は多少凍っている所もあるのだろうが、スリップするほどのひどさではない。

碓井峠を下りながらの景観は、なかなかのものだった。晩秋の妙義山や荒船山の佇(たたず)まいと装いは、上州の逞しさを象徴しているかのようだった。停まってゆっくり見れないのが残念である。横川の釜飯屋を横に見ながら通過して、しばらく走って安中市に入り、高崎郊外から伊香保方面の県道に入る。ところが途中道を間違え、再びR18に戻って今度は別の所から入って、ようやく地球屋に着いたのは、11時近くだった。

ここから先は、相棒の世界。気の済むまで買い物・物色を楽しめば、と自分の方は車に残って記録の整理などをする。いつも結構混んでいる店なのだが、今日は今のところそれほどでもなさそうで、車の出入りも少ないようである。いい天気で、ソーラーは大満足の活躍ぶりである。お昼の準備をしたあと、一眠りすることにして寝床の中に。何もすることが無くなったら寝るのが一番である。人生そのものに於いても、何も出来なくなったらあの世への眠りに就くのである。人は毎日この世とあの世とを往復しているのだというのが持論である。(変な話である)

1時間半ほどで買い物は終了したようで、満足げな顔をして相棒が戻ってきた。やれやれ。準備していたうどん昼食を作って食べる。サービス精神旺盛である。この頃はうどんのメニューは自分の仕事に定着してしまったようだ。鍋焼きうどんなどは、結構評判がいいが、旅先では作ったことは無い。

さて、これから先はひたすら我が家に向うだけである。坂を下り、前橋市内を通って、R50に出て後は道なりに筑西方面へ。桐生、足利、佐野を過ぎ、小山の手前の道の駅:思川にて小休止。その後は筑西からR294に入って、下妻の道の駅で買い物をして、我が家に着いたのは、17時半近くだった。もうすっかり日は暮れていた。

4日間、全走行距離762kmの渋柿探しの旅だった。考えてみれば、渋柿探しなどというのは口実であって、要するに旅の虫が騒ぐのをなだめに行ったようなものである。温泉にも入れたし、目的の渋柿もまあまあ手に入れることができて、それなりに充実した4日間だった。ときには、思い立ってこのような時間の過し方もいいのではないかと思っている。

 

4日間飛び入りの小旅の報告となりましたが、明日からは元に戻って、瀬戸内から四国方面への、2年前の旅の記録を掲載することにします。

コメント
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