山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

06年 北陸・中四国晩秋の旅(第9日)

2008-11-18 05:43:45 | くるま旅くらしの話

第9日 <11月21日()

大浜崎キャンプ場に終日滞在  <0km

今日は早朝から釣りに挑戦することにして、5時ごろ外を覗ったのだが、まだ真っ暗でちょっと無理だった。せめて餌を付けられるくらいの明るさが必要だ。6時を過ぎると釣好きの老人らしき人たちが何人か集ってきた。これなら大丈夫と準備をして出発。300mほど歩けば釣り場である。さっそく餌をつけて投げる。今回は投げ竿しか持って来ていないので、浮き釣りや磯釣は出来ない。どうやら投げているのは自分ひとりで、他の人たちは浮き釣りのようだ。地元の人の方が海をよく知っておられるので、やっぱりその準備をして来ればよかったかなと反省した。

   

キャンプ場のSUN号。只今釣の準備中です。

潮がどんどん上がって来て、投げ釣には結構厳しい状況だった。何度か投げている内に大型のキス(25cm位)が1匹釣れた。その次はちょっと重いなとワクワクしながらリールを巻いていたら、何と鯛が2匹も引っかかってきた。その内の1匹は20cm位あり、これならば賞味に耐えられると、嬉しくなった。その後はさっぱりで、結局このときの釣果はこれだけだった。

   

今日の釣果。少し大きいのと白ギスは食べられるけど小さい鯛はそこまでには至らず。

近くの岸壁では60歳代と思しきおばさんがサヨリを100匹近く釣り上げていた。聞くと、家に帰って捌いたものを、どこか遠くにいる娘さんに送ってやるのだという。自分の田舎ならば、定めし畑の野菜を採って来て、子供ところに送ってやるということになるのであろう。瀬戸内海は野菜ではなく魚なのである。羨ましいなと思った。よし、今度来るときは浮き釣りが出来る用意をしてくるぞ、と思った。

釣のあとは車に戻り、一休みの後、魚の調理にとりかかる。キスも鯛も焼いて食べようと金網を出して焼き始めたが、ふと気がついてそうだ、鯛めしを作ることにしようと決める。鯛の大きさが丁度釜の大きさくらいなので、大丈夫だと思った。鯛を軽く焼いて、それを研いだ米の上に乗せて炊き込む。ほんとは日本酒を少し入れれば臭みが抜けるのだろうが、最早在庫なし。どうにか炊き上がって、口にしてみると、これが存外の美味しさなのだ。さすが小さくても鯛だなと思った。キスの方は邦子どのの胃袋の中に納まる。

   

左はにわか作りの鯛めし。思った以上の美味だった。右は焼き上がった白ギス。これは邦子どのの肴に。

鯛めしで一杯やって、その後は午睡。これぞ怠惰な島暮らしである。人間、時にはこのような贅沢に溺れることが必要だ。今日はどこへも行かずに、このまま過ごすことにした。

午睡から目覚めた後、付近を散策。この駐車場の隣の小山を越えた所が大浜崎のキャンプ場なのだが、そこは因島大橋の下あり、橋の完成を記念してつくられた公園の一角に位置している。大変見晴らしのいい場所だ。橋の下まで行ってみたが、改めて人間の力のとてつもない大きさに恐怖すら感じた。このようなものを幾つも造るなんて、他の動物には絶対出来ないことである。

   

キャンプ場から見る因島大橋の景観。どこから見てもそのスケールの大きさは変らない。

夕方近く、もう一度釣りに挑戦してみたが、今度は全くの坊主だった。それでも満足。今日一日に満足。島くらしの初日はこのようにして過ぎていった。

コメント
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