山本馬骨の くるま旅くらしノオト

「くるま旅くらしという新しい旅のスタイルを」提唱します。その思いや出来事などを綴ってみることにしました。

お知らせ

2008-11-19 04:03:06 | くるま旅くらしの話
只今、「06年 北陸・中四国晩秋の旅」の記録を掲載中ですが、今日から1週間ほど信州へ渋柿を求めての小さな旅に出かけます。よって、その間は旅の記録の掲載は中断します。そのかわりに、携帯電話から旅の概況をお知らせいたします。ご了承下さい。(馬骨)
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06年 北陸・中四国晩秋の旅(第10日)

2008-11-19 04:01:52 | くるま旅くらしの話

第10日 <11月22日()

大浜崎キャンプ場→白滝山(尾道市・因島)→(生口島北ICにて降りる)→向上寺→(生口島南ICより入る)→瀬戸田PA→(大三島ICにて降りる)→多々羅温泉・しまなみの湯(今治市・大三島)→道の駅:多々羅しまなみ公園(愛媛県今治市・大三島)(泊)53km

もう一日ここに居てもいいなと思ったが、残念なことにこの島には温泉などの公共入浴施設が無い。もっと詳しく調べれば、どこかにあるのかもしれないけど、今は見つからず、調べるのも面倒なので、今日はとにかく温泉のある大三島まで行くことにした。勿論その前に隣の生口(いくち)島に立ち寄ることにしている。

先ずは因島の中ももう少し廻って見てみようと、キャンプ場近くに入口がある白滝山という所へ行くことにした。因島にはもう一つ天狗山というのがあって、こちらの方が標高は高いのだが、白滝山は頂上に五百羅漢像があるというので、我々の関心は専らこちらの方に傾く。細い曲がりくねった急坂を登ってゆくと、途中に石槌権現というのがあった。車を降りて横道を少し登ってそこへ行ってみた。権現というのは、仏や菩薩が衆生を救うために、いろいろなものに姿を変えて現れることをいうのだそうだが、石槌というからには、巨岩でもあるに違いないと思って行ってのだが、やはりそうだった。山の中腹に巨岩がせり出している箇所があり、そこへ行くと足がすくむような絶景が広がっていた。さて、人間はこの巨岩にどのような助けを求めるのであろうか。

再び車に戻り、しばらく行くと白滝山頂への登り口があり、その脇に駐車場があった。車を置いて、かなりの急な坂を10分ほど登ると、山頂にたくさんの石像が安置されていた。羅漢像といえば小さなものが多いが、ここのそれは結構大型のものだった。山頂の展望台は、360度の展望が開けており、瀬戸内の素晴らしい景観が広がっていた。山頂から少し下の休憩所で休んでいると、住職さんなのか、ここに住んでおられるらしい方が、お接待ということで焼きたてのサツマイモとミカンを持ってきてくださった。思いもかけないもてなしに感動した。ミカンも焼き芋も最高に美味かった。ありがとうございました。

   

白滝山山頂からの景観。五百羅漢像の向うに瀬戸内に浮かぶ島々が見える。

車に戻り、山を降りて因島南ICから自動車道に入って生口橋を渡り、生口島北ICで瀬戸田町へ。この間、高速道はたったの5分も走らない、あっという間の移動だった。一島一町の瀬戸田町は生口島の別名のようなものである。瀬戸田町といえば、ここのご出身の平山郁夫画伯が有名である。町の中心部に先生の美術館があるが、何回かお邪魔しているので、今回はパスさせて頂くことにした。又この島では耕三寺というお寺が有名である。東の日光、西の耕三寺などとも言われているとか。かなり派手なお寺のようだが、我々はそのような所にはあまり関心が無い。それよりも国宝の三重塔がある向上寺の方を選択する。今回も三重塔を見たくて立ち寄ることにした。いつ、何回見ても味わい深い建築物(鎌倉時代の建立だとか)だと思う。このお寺の本殿は焼失して再建されていないため、少し寂しい。早期の再建を願っている。

   

国宝、向上寺の三重塔。彩色されていてハデに見えるが、鎌倉時代の質実剛健さが窺える建物だ。

向上寺に参詣した後は、島をぐるっと一回りして瀬戸田南ICから自動車道に入り、隣の大三島に向う。今回は入浴のこともあって、瀬戸田での泊りは考えなかったけど、途中には泊れそうな場所もあったので、今度来るときには予定に入れたいと思った。瀬戸田南ICの入口は、とんでもない草むらの細道だったので驚いた。もしかしたら間違った道を入ってしまったのかも知れない。しかし、ちゃんと入れたのだから、やっぱり正しかったのではないか。とにかく高速道の入口とは思えぬ変な道だった。

瀬戸田南ICからは、入って直ぐの多々羅大橋を渡ると、これ又直ぐに大三島ICである。大三島からは愛媛県となる。ここもあっという間の島への移動だ。大三島には3つの町(今はいずれも今治市となった)があるが、高速道のICは一つしかない。そのICを出て直ぐ近く、多々羅大橋の麓近くに道の駅「上浦町多々羅しまなみ公園」がある。今日の泊りはそこにすることに決めている。

先ずは温泉に行くことにする。この島には3つの温泉が知られているが、今日はその一つで、道の駅の近くにある「多々羅温泉しまなみの湯」というのに行くことにした。道の駅からは車で5分ほどの所にあった。料金300円也でサウナなどの余計な施設は無いけど、小ぢんまりとしたいい湯だった。湯船に浸っていると同じ世代と思しき地元の方が話しかけられてきた。昔東京の小平に住んでいて、全国を廻った仕事をした後、定年を向かえてここに住み着いてから10年近くになるとのことだった。毎日釣と菜園などの手入れ三昧(ざんまい)の暮らしだと、満足そうに話されていた。また、今日大坂から来たという人は、先日放映された人生の楽園というTV番組を見て、この地に憧れて下見にやってきたとかで、定年後の夢を大声で話しておられた。そして300円の温泉に入れる喜びを少しオーバーに話していた。確かにこの瀬戸内の島には、リタイア後のストレスを癒す大きな力が潜んでいると思う。しかし、自分には現在のスタイルでくるま旅くらしを続けるのが一番フィットしていると思っている。

温泉を出た後は、道の駅に戻り、車を海側ではなく道路を挟んだ反対側の広い駐車場に入れて夕食そして就寝。寝付いたのは21時くらいかな?夕刻大阪のTさんからメールあり、こちら方面へ出発の予定が、歯の治療に手間取り、しばらく延期ということだった。歯は大変だなと思った。拓は4年かけて歯を治療した経験がある。完治を祈るのみ。

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