東京多摩借地借家人組合

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原状回復問題で管理会社と交渉し、14万9千円と請求が3万円の負担で決着

2021年08月11日 | 敷金と原状回復
阪神間の北部に位置する川西市で7年間借りていた借家を本年2月27日に明渡し、尼崎市に転居されたTさん67歳は、貸主から4月2日に原状回復費14万9千円を請求されました。納得がいかなく、尼崎の年金者組合の役員さんに相談され、そこからの紹介で組合に相談に来ました。原状回復の明細は、クロスの張替全室分で11万6000円、フスマ張替3千円とハウスクリーニング3万円の合計14万9千円の請求に対し、フスマの張替はペットによる損傷なので認め、それ以外は国土交通省の「原状回復トラブルガイドライン」に照らしても全室のクロス張替は認められないと、内容証明を本人が書き、相手に4月27日に発送し返事を求めました。

5月1日に貸主から手紙で通常損耗は認めるが、その他は認めない、そして、話し合いを求めてきたのでTさんは貸主との話し合いを持ちました。貸主の管理会社は宅建業者の社長と話し合うことが決まり、借家人組合で原状回復問題で学んで知識を得たので一人で宅建業者との交渉を持ちました。

初めに友好的に話し合うことを確認し、Tさんは借主の損傷した部分は払うが、ハウスクリーニング費の3万円は支払わないことを提案し、貸主側からは損傷部分が損傷の5分の1はあると主張があり、管理会社の社長は歩み寄りについて貸主のオーナーを説得し、約2時間に亘る話し合いで両者が歩み寄り、請求全額から、借主が3万円を支払うことで合意することになり、解決しましたと報告されました。 

Tさんは、組合から良きアドバイスをいただき、相手方と自信を持って話し合いが持てたと感謝を述べています。

(全国借地借家人新聞より)



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