村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

文屋康秀フンヤノヤスヒデ

2020-11-22 23:53:47 | 和歌と歌人

春の日の光にあたる我なれど
かしらの雪となるぞわびしき
(古今8)

吹くからに秋の草木のしをるれば
むべ山風をあらしと言ふらむ
(古今249)

草も木も色かはれどもわたつうみの
浪の花にぞ秋なかりける
(古今250)

和歌・歌人50
文屋康秀フンヤノヤスヒデ

平安初期の歌人。
六歌仙の一人。
生没年不詳。
《古今集》巻十六に
深草帝(仁明天皇)の没した850年(嘉祥3)の
おそらく翌年に詠んだと思われる歌がある。
官は860年(貞観2)に刑部中判事。
三河掾,山城大掾をへて879年(元慶3)縫殿助。
《古今集》には,
文屋康秀が三河掾になって
県見(あがたみ)に誘った際に詠んだという,
小野小町の
〈わびぬれば身を浮き草の根を絶えて
誘ふ水あらばいなむとぞ思ふ〉
(巻十八)の歌がのせられている
(コトバンクヨリ)

子の朝康も歌人だ
また仮名序で紀貫之は
「詞コトバはたくみにて、
そのさま身におはず、
いはば商人アキンドの
よき衣着たらんがごとし」
とある

コメント
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