今日は炉開き

炉開きや仏間に隣る四畳半　　漱石

今日は旧暦の九月十九日
新暦では
十一月 霜月は亥の月
そして最初の亥の日
亥の月の初めの亥の日に炉を開くと
一年間火難に合わないという
亥は火伏せの神
仕事で火を使う
冬に向かい暖房のため火を使うとき
火の事故が無いように
炬燵や炉をこの日に
使い始める
鍛冶屋さんや
ボイラーに火を入れるのも
亥の月亥の日

たとえお稽古がなくとも
亥の日に炉を開けるようにと
昔の師匠に習ったか
今年は丁度合った

茶人の正月と言われる晴れの月
炉開きや口切の茶事をしたり
稽古でもお汁粉やぜんざいを菓子替わりにしたが
今年は皆止めて
亥の子餅を食べよう

炉の点前も久しぶり
半年間あいたので皆
点前の位置を考えながら
頭を使って暫し点前をする
それも気分転換
新鮮な気持ちになる
炉が開いただけで
嬉しい
暖かい
楽しい
気分だ