村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

五島美術館 寸松庵色紙スンショウアンシキシ

2020-11-07 22:59:19 | 覚えたい古筆

今日は午後から朝日カルチャーへ
月に一度「崩し字の読み方」に通っている
今日は寸松庵色紙スンショウアンシキシの読み

寸松庵色紙は平安時代の古筆
色紙の大きさは
縦12.9cm〜13.3cm、
横12.3cm〜12.8cm
もとは古今和歌集が書かれた粘葉装冊子デッチョウソウサッシ
升色紙、継色紙とともに三色紙のひとつ

ウイキペディアによると
佐久間実勝将監の茶室
寸松庵に一部伝来したことからこの名がある。
もと和泉国南宗寺の襖に
36葉の断簡が張られていたが、
将監がその内の12枚を
江月宗玩を介して
烏丸光広から入手し、
1枚ごとに
その歌意を土佐光則に描かせた
金地扇面画を添えて帖に仕立てた。
中国渡来の唐紙を用いており、
色は白、薄縹、黄丹、薄茶などで、
何れも布目が打たれ、
文様も変化に富んでいる。
この色紙が有名になったのち、
南宗寺から同種のものが出てきて、
現在約40枚あるといわれている。
一般的にはこれらすべてを
『寸松庵色紙』と呼んでいるが、
最初の12枚だけが『寸松庵色紙』で、
あとのものは「『寸松庵色紙』と同種のもの」
というべきだと主張する人もいる。
色紙とその歌意を表した扇面画が
ともに伝来するものは四例ある。
そのうち、2003年に
重要文化財に指定された
一葉(しものたて)は、
色紙とその歌意を表した扇面画とを
同じ台紙に張り、
掛幅に表装したものである。
書風は典麗高雅。
線は勁ツヨく緩急自在の変化は見事で、
古来、散らし書きの絶品といわれる。
散らし方に大体2通りあり、
1つは
上下または左右に
2段に分けて散らしたもの、
1つは
4行または5行を
扇の骨のように
上を広く下を狭く書いている。
後者の散らし方は
『寸松庵色紙』独特のもので、
素朴な自然さの中に
何とも言えぬ落ち着きを見せている。

朝日カルチャーが終わったら
上野毛の五島美術館へ
寸松庵色紙を観に

現在の展覧会は
開館60周年記念名品展Ⅴ
「平安の書画」ー古筆・絵巻・歌仙絵ー
2020年11月3日[火・祝]-11月29日[日]

コメント
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