村雨庵 茶の湯日記

日々是茶の湯

峰のもみぢ葉

2020-11-08 23:05:51 | 文の会

三月以来か久しぶりに
今日は文の会
かつては桑田忠親の
茶人の名書簡をよんでいたが
その後伊勢物語そして
今は大和物語を
読んでいる

大和物語は
平安時代中期の歌物語
作者は不明
今日も少し何段かを読んだ
その中九十九段
「峰のもみぢ葉」

亭子の帝の御供に、
太政大臣ダジョウダイジン
大堰オオイに仕うまつり給へるに、
紅葉、
小倉の山に色々
いとおもしろかりけるを、
限りなく愛で給ひて、

「行幸もあらむに、
いと興ある所に
なむありける。
必ず奏して
せさせ奉らむ。」
など申し給ひて、
ついでに、

小倉山
峰のもみぢ葉
心あらば 
いまひとたびの
行幸待たなむ
となむありける。

かくて帰り給うて、
奏し給ひければ、
「いと興あることなり。」
とてなむ、
大堰の行幸といふこと初め給ひける。


亭子の帝とは宇多上皇のこと
太政大臣とは
藤原忠平(貞信公)のこと
小倉百人一首に載っている
忠平の子は藤原師輔モロスケ
師輔モロスケの子は藤原伊尹コレタダ(謙徳公)
伊尹の子は藤原義孝ヨシタカ
義孝の子は藤原行成ユキナリ

ここで三蹟の行成登場
升色紙は伝藤原行成
ついでに
継色紙の小野道風
寸松庵色紙の紀貫之
と三色紙
同じ事
何度書いても忘れてしまう

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする