花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

インセンティブ

2023-10-10 20:29:00 | Weblog
 インセンティブは報奨金や奨励金といった意味で使われることがあります。商品特性にほとんど差のない似通った商品を作っているA社とB社があったとします。例えばA社が自社の商品を積極的に売ってもらうため、ある目標をクリアした販売店に対して通常の販売手数料とは別に支払うお金がインセンティブです。商品力で優位に立てないので、お金の力で競争に勝とうという訳です。あるいは新商品を投入した際や決算前に、勢いをつけるために用いることもあるかと思います。

 一方、会社内では人事や査定がヤル気を引き出すためにインセンティブ的な意味合いを持っています。それはそれで普通のことですが、会社の施策やビジョンなどと結びついた時はどうなるでしょうか。施策やビジョンに基づいて頑張った結果、好業績が生まれたのなら、頑張った人たちが昇進したり高い査定を受けることは当然でしょう。ただ、施策やビジョンを打ち出した時に、合わせて人事や査定をちらつかせたりされると、経営陣は自信がないのかなと思ってしまいます。サラリーマンは上の言うことに従うものです。納得のいく施策やビジョンであれば、なおさらです。マイナンバーカードはマイナポイントで釣って取得者数を増やしました。本当に便利なら、みんな進んで取得するでしょう。そうじゃないからエサで釣りました。インセンティブの使い方によっては、かえって不信感を抱かせることになりかねません。

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