花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

至言

2017-12-31 16:23:18 | Weblog
 朝、玄関に正月飾りを取り付けていたら、空から白いものがちらほらと落ちてきました。風がない中、音もなく雪が舞い落ち、地面に落ちてすぐあとかたもなく消えてしまうさまに、一年の終わりを感じました。明日からの正月三が日、出掛ける場所とてなく、チャンネル権もなく、無聊をかこつやに思われますが、せめてのんびりお酒が飲めればなと思います。いい気になって飲み過ぎてしまうと、家族の逆鱗に触れ「一年の計」が「一年の(禁酒の)刑」になってしまいますので、ほどほどにしたいと思います。「多摩川飲み下り」(ちくま文庫)なる本で、著者の大竹聡さんは奥多摩にある縄のれんでお酒を飲みながらこんなことを言っています。「うまい。すいすいと入る。調子に乗れば酔うだろうなとは思う。(中略)へっ、後で酒が回ることなど知ったことか、今、うまきゃ、いいんだ・・・。」「うまきゃ、いい」、これは至言です。お酒が美味しい間は酔っても悪酔いにはなりません。お酒が美味しく感じられなくなっても、意地汚く飲むから悪酔いになるのです。「今日はこのあたりで」と杯を納められれば問題はありません。ただ、言うは易し行うは難し、自身が試されるという意味ではやはり一年の計は元旦にあるのだろうと思います。

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