岸田首相の「産休・育休時のリスキリング支援でキャリア・アップが可能に」との発言は、出産・育児を甘く見ていると反発を受けました。子育てしながらのリスキリングが現実的か否かはひとまず置くとして、変化の激しい今の世の中で、リスキリングが必要なことは誰もが認めるところでしょう。
リスキリングが必要ということは、スキルの賞味期限が短くなったということです。経験や知識を積み重ねて職業人として成熟していくのは昔話で、柔軟性や瞬発力をもって常にスキルをアップデートすることが求められる社会に変わってきたようです。
常にスキルをアップデートするということは、スキル自体が一過性のもので、キャリア形成の不安定化、流動化を意味します。また、能動的なキャリア形成が難しくなり、キャリアとの向き合いが受動的になりそうです。
着せ替え人形がいろいろと衣装を変えていっても、人形そのものは何も変わっていないといった事態にならないか心配ではあります。めまぐるしく社会は動いていっても、根幹的な部分は何も変わっていなければ、それは皮肉なことです。
リスキリング発言の真意が、政権の権力維持にあるのではないかと思うのは、流石に深読みのし過ぎでしょうが、「リスキリング」には何か人々の幸福とは相反するものが潜んでいるような気がします。
リスキリングが必要ということは、スキルの賞味期限が短くなったということです。経験や知識を積み重ねて職業人として成熟していくのは昔話で、柔軟性や瞬発力をもって常にスキルをアップデートすることが求められる社会に変わってきたようです。
常にスキルをアップデートするということは、スキル自体が一過性のもので、キャリア形成の不安定化、流動化を意味します。また、能動的なキャリア形成が難しくなり、キャリアとの向き合いが受動的になりそうです。
着せ替え人形がいろいろと衣装を変えていっても、人形そのものは何も変わっていないといった事態にならないか心配ではあります。めまぐるしく社会は動いていっても、根幹的な部分は何も変わっていなければ、それは皮肉なことです。
リスキリング発言の真意が、政権の権力維持にあるのではないかと思うのは、流石に深読みのし過ぎでしょうが、「リスキリング」には何か人々の幸福とは相反するものが潜んでいるような気がします。