花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

夫婦喧嘩は犬も食わない

2018-09-19 21:29:55 | Weblog
 「夫婦喧嘩は犬も食わない」と言いますが、この言葉を犬の立場で考えてみました。「犬も」の「も」とは、「犬でさえ」ということです。「犬でさえ」の裏には、犬は何でも食べる→悪食、の見方が潜んでいます。犬は人間との友達歴が一番長い動物ですから、人間がいろんな食べ物を与えて、食べられる食べ物の種類が広がってきたのでしょう。だからと言って、何でも食べる悪食と思われるのは心外なはずです。
 さて、夫婦喧嘩です。理由がはっきりした夫婦喧嘩は弁護士の飯のタネになりえますが、犬も食わない夫婦喧嘩は、訳の分からない些細なきっかけに、感情のもつれが加わり、ぐちゃぐちゃになった喧嘩です。元々白黒のない諍いへ仲裁に入ったり、どちらかの肩を持ったりすれば、とんだとばっちりを受けるのが必定。「君子危うきに近寄らず」でほったらかしにするのが得策となれば、「食わない犬」は「近寄らない君子」となり、悪食と腐された犬の溜飲も下がることかと思います。