花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

人生は変化に満ちている

2018-09-01 13:51:29 | Weblog
 俳人の黛まどかさんは、自身の四国遍路体験を綴った「奇跡の四国遍路」(中公新書ラクレ)中で次のような言葉を書き留めています。足の痛みをこらえながら高知県の足摺岬を歩いている時のものです。「生きるとは変化を受け入れることだと、ある哲学者が述べていた。転勤、災害、病、老化、死・・・人生は変化に満ちている。そしてそこには痛みや苦悩がつきまとう。しかし変化をしなやかに受け入れ、何かを諦め何かを捨てて前へと進み、歩き続けていれば、いつか恵みを受け取るに違いない。」
 我執を捨て前向きに生きていれば、新しい出会いがあり、そこに喜びが生まれるということでしょうか。人生の変化は個人個人別々なので、それはご本人がそれぞれ向き合うとして、季節もまた変化していきます。今年の7月、8月は記録的な暑さでした。その暑さには早く去って頂き、代わって主役の座に登ろうとする秋の姿を見つけながら、一年ぶりのお楽しみを味わいたいものです。今日から9月。秋は毎年やってきますが、一期一会の気持ちで迎えれば、去年とは違った恵みを感じられるかもしれません。
 さて、黛さんの「人生の変化・・・」のくだりに添えられた句は、「風の立つところに神や草若葉」でした。