花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

心の平静について その2

2012-07-19 00:24:28 | Weblog
 セネカの「心の平静について」を読んだのは、尿酸値を下げるためにまず心の平静を保とうなどと思った訳ではなく、たまには古典でも読んでみようかと思って、通勤電車で読んでいただけでしたが、中にはその時の私をいたわる次のような言葉がありました。

 セネカ「できないことを達成したいと望むことも、大いに汗水流して達成したあとになって願望の虚しさを悟るようなこともあってはならないということ、つまり、労苦が結果をともなわない徒労に終わることも、結果が労苦にふさわしくないこともいけないという戒めである。事が成就しなかったり、たとえ成就してもそれを恥じたりする場合、悲哀が生まれるからだ。」
 私「尿酸値を下げようと考えること自体がいけないのだ。尿酸値が下がらなくてがっかりするのも、尿酸値を下げるために美味しいビールを我慢するのも、どちらも悲哀を生むことになるだろう。」

 セネカ「われわれは心を柔軟にし、予定したことに過度に執着し過ぎないようにもしなければならず、偶然の出来事がわれわれを導いた状況に順応し、静謐さの最大の敵である軽薄さが、取って代わって、われわれを支配しないかぎりは、計画や境遇の変化を恐れないようにもしなければならない。」
 私「その場限りのせせこましい節制など軽薄さの極みだ。なるようになれと思って、状況に粛々と順応しよう。」(つづく)