花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

心の平静について その4

2012-07-24 02:22:22 | Weblog
 最後に付け加えますが、セネカは酒飲みが喜びそうなこんなことも言っています。「少しは羽目をはずして飲酒したりすることも活力を与えてくれるであろう。時として酩酊するまで深酒するのもよいが、溺れるほどではなく、浸かる程度にとどめなければならない。酒は憂いを払い、心底から心を動かして、ある種の病を癒すように、悲哀の情をも癒してくれる。」セネカは哲学史の中ではストア派と呼ばれ、ストア派すなわちストイック、ストイックと言えば禁欲をモットーとする石部金吉だと思っていましたが、なかなか話の分かりそうな賢人のようです。要は浸かる程度にとどめれば良いのです。(おしまい)