花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

春をことほぐ

2011-02-04 22:44:47 | 季節/自然
 今朝、駅へ向かって歩く道すがら、そこここに1円玉よりちょっと小さいくらいの黄色いものが道路に付着していました。「すわっ、犬のフンか」と思いましたが、どうやらそうではないようで、よく見ると炒り豆が踏まれてつぶれたものでした。「昨日は節分だったので、これは鬼は外のなれの果てだな」と合点がいきました。そして、今日は立春。太陽の光を受けても刺すような寒さに身をすくめていた先週とは打って変わって、歩く道筋をまぶしく照らす太陽の光がとても暖かく感じられました。「ことほぐ」という言葉がありますが、暦に合わせたようにやって来た暖かさに導かれたのか、なぜかこの言葉が頭に浮かびました。「ことほぐ」は「琴解」と書き、かつては春の暖かな日に、琴から琴糸を解(ほぐ)して、手入れをしたことから来た言葉です。もちろん、それは出鱈目ですが、出勤途中にそんなくだらないことを考えてしまうような、心地良い陽気でした。