少し前に平凡社ライブラリーから「丸山眞男セレクション」が出版されましたが、これはなかなか嬉しいことです。未来社から出ている「現代政治の思想と行動」に収められている「超国家主義の論理と心理」が文庫で読めるからです。大学生の頃読んで衝撃を受けたこの論文を読み返すには、未来社の「現代政治の思想と行動」か岩波書店の「丸山眞男集」をひもとかなければなりませんでした。自宅で本を読んでいると家族の白い目が鋭く突き刺さってくるので、勢い本を読むのは通勤途中の電車の中になります。しかしながら、未来社の本も岩波の本も、混んだ電車の中で鞄から取り出すのは辛いものがあります。前から、文庫化されないかなぁと思っていたので、これで、「超国家主義の論理と心理」や、その他ゴツイ本でしか読めなかった論文のいくつかを、通勤電車の中で読むことが出来ます。ただ、本に没頭するあまり、乗り過ごさないかが心配ではありますが。