就職試験を受けるにあたって、昔は履歴書や志望理由書みたいなものを企業に提出していたように思いますが、今では自己PRや志望動機を書いたエントリーシート(ES)と呼ばれる書類を提出するのが一般的になっているようです。先日、2011年度入社希望者のエントリーシートを読む機会がありました。就職難の表れでしょう、びっしりと自己PRが書き込まれた、気合いの入ったESが多く、こちらも真剣に読んでいったので、最後はやや疲れる程でした。何枚もESを読んでいて気がついたのは、書き方に流行らしきものがあることです。自由記入欄に人間の絵を描いて、頭の部分に吹き出しを入れて、「知性44% 大学ではマーケティングを勉強し、TOEICはxxx点」、胸のあたりのハートマークの吹き出しには、「フレンドリーな性格35% 誰とでもすぐにうち解けて話せます」、みたいな感じで、成分分析に見立てて自己紹介するスタイルが複数のESで見られました。これは偶然の一致ではないのでしょう。おそらく、何か就活本みたいなものに、例として書いてあったのかもしれません。文章と違って、ビジュアルな表現で似ているものがいくつかあると、「パクってる」感が強く印象付けられます。人の絵が出てきた時点で、「ほら来た」 と思ってしまいます。もし、ESで人の絵を使おうと考えている方がいらっしゃれば、気をつけた方が良いかと思います 。