花・伊太利

日々の生活に関する備忘録です。

「あ、そう」とは聞き流せない

2007-07-20 23:33:45 | Weblog
今朝の朝日新聞を見て「何なんだ、この人は」と思った。麻生外相が選挙の応援演説中、日本の農産物価格に触れた際、「1俵1万6千円の日本に対して中国は7万8千円、どっちが高いかアルツハイマーの人でもわかる」、そういった旨のことを言ったそうだ。よくもまぁ、安倍内閣には人の神経を平気で逆なでする人たちが集まったものだ。「原爆が落ちたのは仕方がない」と言った大臣が辞任したのは、ついこの間じゃないか。それなのに、すぐに今度は病気の人を愚弄する発言が出るとは、開いた口がふさがらない。そう言えば、この大臣はポスト安倍をうかがっているとか。ひょっとして、足引っ張りのための確信犯ではないかと疑りたくもなる。
 昨日の同じく朝日新聞に次のような読者からの投書が掲載されていた。「07参院選・一票に託す思い 認知症99歳母、報われずとも:母は参院選はおろか街中の喧噪も知らず、認知症を加速させながら、施設入居8年、99歳の夏を迎えている。元気な頃、農業に従事していた母は、どんなに忙しい最中であろうと、『お国のために働いてくれる人だから』と汚れた野良着を脱ぎ、きちんと身なりを整えて投票所に出かけ一票を投じた。しかし、今の国政はどうなのだろうか。国民無視ばかりがまかり通り、党首討論を聴いても、候補者のアピールに耳を傾けても、胸に響く言葉が少ない。介護保険法が改正され去年から負担が増えた。政治家は実情を知っているのだろうか。私は絶望感に暮れるばかりだ。母には月々約10万円かかる。年金3万円余で賄える施設など、どこを見回しても一軒もない。母が急に正気を取り戻したとしても、言うだろう。『お国のために働いてくれる人だから』と。大切な一票に母の願いを込めたい。」
 誰も求めていないのに人を傷つけることを言う人がいる。一方、説明を求められているのにだんまりを決め込む人もいる。そして、埼玉県上尾市には、『お国のために働いてくれる人だから』と、政治に対する信頼感を持っている人がいる。7月29日は参院選の投票日。自分の権利を軽く扱いたくはない。