今日は気温こそ低かったものの、風は無く、日差しもそこそこあったので、お昼ご飯の後、日比谷公園へ出かけた。もちろん、吉田修一の「パーク・ライフ」にあるようなスタバ女との出会いはなかったが、平日とは違ってかなり緩い感じの間延びした雰囲気の中、しばし子供と遊んできた。追いかけっこをしたり、滑り台を滑ったり、ブランコに乗ったりした。子供は「公園、楽しいねぇ」と眼をキラキラさせて、次から次へと遊具を変えながら遊んでいた。噴水の周りで鳩を一生懸命追いかけている子供の姿を見ながら、ルーマニアだかどこか、確か東欧の国の言葉だったと思うが、「月並みこそは黄金である」という言葉を思い出した。そして、きっとこのひと時は「黄金」の時なんだろうなぁ、と思った。「月並み」から満足を感じられれば、ワイン瓶で殴ったり殴られたりすることもなく、バラバラにしたりされたりすることもないんだろうけどねぇ。
葉がすっかり落ちて寒々しい趣の木々の間から差し込む光が、だいぶ弱くなった頃、子供がプラタナスの樹の下に落ちていたフワフワの毛が付いた木の実を、「ママに見せてあげるんだ」と大事そうに拾い上げた。子供はそれをしかっり握りしめ、長くなった影を連れて家路に着いた。
葉がすっかり落ちて寒々しい趣の木々の間から差し込む光が、だいぶ弱くなった頃、子供がプラタナスの樹の下に落ちていたフワフワの毛が付いた木の実を、「ママに見せてあげるんだ」と大事そうに拾い上げた。子供はそれをしかっり握りしめ、長くなった影を連れて家路に着いた。