人気がありながらも長らく製作していなかった簡易赤緯軸ユニットですが、新型モデルの試作が終わって本製作へ入っていきます。
画像を見てお分かりのように、スリムになって高さもあります。以前のものより15mm高く、15mm細く作っています。動きもこれまでのもの同様に大変スムーズにフリー回転します。
フリー回転は、ネジの締め方によって緩くも固くもできますし、搭載機材の前後バランスがきっちりとれていれば、軽く締めることで特別な振動などを与えなければ動きません。フリーにした状態で、尚且つPCB-EQのバランスが最適に保たれていれば、指一本で自由に好きな構図へカメラを向けることが可能です。PCB-EQ2も外から見ても分かりませんが、内部に固定軸を組み込んであるので、スムーズに回転します。初期タイプにはそれが無かったので、バランスをとるのが難しかったです。
今回の一番の改良点は、ポラリエの左右の飛び出し部片側に回した時に干渉しまうのを防ぐために長くしたところです。画像で見て分かるように全く干渉していません。これによりポラリエとの干渉を気にせずに自由な構図を得ることが可能です。
当然位置が高くなれば、それだけウェイトが必要になりますが、画像のような使い方では、カメラ用の自由雲台を使わないので、結果的にPCB-EQ2に直接自由雲台を取り付けて使うのと同じ感覚で使用することが可能です。BORGなどの小口径短焦点レンズを使ったお気軽撮影をする場合には、基本的に自由雲台は不要です。ただし、何らかのカメラ回転装置が必要です。BORG製品でありますので、それを併用すれば、より自由な撮影が可能です。
この新型Dec Unitですが、近日中に製作へ入ります。どのくらいのご要望があるかは分かりませんが、最初のロットは抑え目にしておきますので、発売時にはPCB-EQ2同様に早期に完売するかもしれません。お値段的には以前と同程度にするつもりです。この後最終仕上げとしてアルマイト処理を行い、黒い姿になります。PCB-EQにあわせるために塗装も考えておりますが、まだ未定です。決まり次第御知らせいたします。
それから、PCB-EQ2ですが、予想とおりに完売してしまいました。まだご要望があるかとは思いますが、どうしても近日中に購入されたい方は、「スターベース東京」さんへお問い合わせください。なお、こちらで販売されるものは、アルマイト赤モデルです。数が大変少ないので、今日明日中にご注文されたほうがいいでしょう。それ以外のお店には入れておりません。