
PENTAX MS-55i赤道儀の改造版を無事に納品してきました。併せて動作等に問題ないかなども含めて実際に動かしてその様子も確認しましたが、全く問題なく快適に動作していました。一番心配だった、タカハシTOA-150NSを乗せて動かした際の脱調なども全く無くて安心しました。鏡筒が25kgにもなる大物ですので、それを乗せて実際に動かすところを見てみないと心配だったので、特別交通費などはいただいておりませんでしたが、ご自宅まで運んで組み立てて納品してきました。

また、セットでご注文いただいた、TeleGizmosカバーのT3R6も実際に被せてその状態を確認しましたが、大分余裕があるほどで良かったです。このタイプのカバーは、ピラー下までは被さりませんが、赤道儀本体とその下までは保護してくれるので、全く問題はありません。ただし、これだけのサイズで望遠鏡までの高さがあるので、背の低い人が使うには、ちょっとした脚立が必要になるかもしれません。
この新しい機材は、庭に設置した状態で通年使用されますので、それの保護のためにTeleGizmosカバーを導入されましたが、カバー自体の使い方やその手入れをきちんとしてあげないと、十分に機能しないので、注意が必要です。実際この程度の機材構成だと、天文台の設備が必要ですが、TeleGizmosカバーを上手に利用することで、高い費用をかけずとも自宅の庭が即座に天文台になりますので、そのメリットは多大でしょう。

先ほど、PENTAX MS-55i赤道儀のユーザーさんから連絡が来ましたが、無事に極軸合わせもできて、その追尾精度も非常に良いと喜んでおられました。そこは改造したからというより、PENTAXの技術故のことです。製造から30年とか経過していても、今の時代にでも立派に通用するどころか、その使い方によっては時代の最先端にもなりうる高い精度を持った製品であることが分かります。