おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

Nikon 10cmED屈折赤道儀用のユニバーサルベースを作っています

2024-08-31 09:59:42 | ブログ


これまで、作ろうと思えば作れたはずの、Nikon 10cmED屈折赤道儀用のユニバーサルベースですが、純正状態でしか使うことを考えていなかったので、考えもしませんでしたが、赤道儀自体も優秀な製品なので、他の望遠鏡や機材などを乗せて使いたいと思われる方もいらっしゃると考えて、遅ればせながら製作することにしました。ベースの仕様はタカハシM8-P35対応としていますが、それ以外にネジ穴加工をどうすべきか考えています。しかしすぐには思いつかないので、基本はM8-P35仕様で製作して必要に応じて追加で加工をお受けするようにしたいと思っています。それでもその仕様でアリガタサドルは大小色々な物がそれで取り付けて使えるはずですので、これで良しとしたいところです。



このNikon 10cmEQユニバーサルベースは、仕上げとして同色による焼き付け塗装仕上げとしますので、赤道儀にもマッチします。また合わせて、10cmED屈折望遠鏡を純正バンド仕様でこのベースに取り付けて使いたい場合には、着脱を容易にするために、アリガタレールを取り付けられるようなベースを作ろうと考えています。

いずれにせよ、この新しい二つのオリジナル部品ができれば、40年前の名機を新たな使い方で活かせると思います。

Nikon ニコンピラー脚の再塗装お受けします

2024-08-30 17:12:04 | ブログ


昨日、仕上がったNikon 10cmED屈折赤道儀のピラーの再塗装で仕上がったものです。当時の状態まで復活しました。部品点数が多いので、ちょっと手間が余計にかかりますが、いまだに大切にされている方には、喜んでもらえるかと思います。



真夏は流石に熱中症になって危険なので、塗装は極力短時間しかやりませんが、これから涼しくなってくるので、こんな大物の塗装もできるようになります。今日以降にショップページに出しますので、ご要望の方はご注文お問い合わせくださいs。



庭のドームのNJP赤道儀に乗せていた望遠鏡がマッチしていなかったので、ビクセンのVMC-260に乗せ替えました。やはり、2メートルドームだと屈折望遠鏡にはやや厳しくて、シュミカセが一番マッチしています。かといってシュミカセは大きなもの以外持っていません。そこで、たまたま店に展示していたVMC-260があったので、それとTOA-130NSを入れ替えた次第です。台湾人の天文家が、大分前に合歓山近くに天文台を作って、そこのタカハシEM400とVMC-260を設置したのを思い出して、載せ替えることにしました。まだ使ってはいませんが、多分これで正解だと思います。

Nikonのピラー脚を塗装しました

2024-08-29 15:39:31 | ブログ


暑い夏もひと時どこかへ行ってくれて涼しくなったので塗装作業をしました。外気温が30度以上の時は、塗装部屋は40度以上あるので、どうしてもやらない時以外は、極力塗装はしないようにしています。しかし、ようやく涼しくなってきたので、春先からやろうと思っていた、Nikon 10cmED屈折赤道儀のピラー脚の塗装をやりました。タカハシのピラーも何度かやりましたが、まだ部品点数的には少ないので良いですが、Nikonのは点数が多いので、結構手間がかかります。もちろんその分費用はかかりますが、往年の名機を大切に使いたい、飾っておきたい方には、綺麗にしておきたいと思われるはずですので、ご要望でしたらいつでもご相談ください。ちなみに、このピラー脚は仕上がってから赤道儀と一緒に販売する予定です。フルセットは既に店に展示してありますので、2台は要りませんので、販売します。



ウェイトも塗装が剥げていましたので、再塗装しました。まだウェイトシャフトが錆びているので、これも綺麗にして揃ったら販売します。残念ながらモータードライブは、先日売れてしまったので、モーター無しになります。純正にこだわらなければ既製品で適合するものがありますので、それをお使いいただければと思います。

突然出現したダブルの虹

2024-08-27 18:23:19 | ブログ


先ほど外へ出たら、突然の美しい虹が出ていましたので、撮影しました。良く見るとダブルの虹です。こんなに綺麗に見えたのは初めてなので、驚きました。



天文台と虹のツーショットです。SNSなどで検索すると、ここ以外でも撮影されていたようで、綺麗なものもあります。

これから週末にかけて台風10号がやってきますが、果たしてその行方はどうなるのか、誰も分かりません。一番最悪なのは日本縦断コースですが、それだけは避けて欲しいものです。
万が一そうなると、各地に大きな被害をもたらすことになるでしょう。長野直撃でもうちの場所は、八ヶ岳から風が吹いてくるのですが、八ヶ岳が壁になってくれて、台風の被害を防いでくれます。八ヶ岳があることで、地震にも地盤が強くて、過去にも大きな震災被害がありません。この地の良いところは、星が綺麗なのと自然災害が少ないことだけです。移住地としての良さはクエッションですが、きちんとしたビジョンを持って移住すれば、それなりに良いところかもしれません。

ポラリエ雲台ベースPCB-EQは、まだ作っています

2024-08-27 17:37:52 | ブログ


初代のポラリエが発売されてから、直後にオリジナルで製作販売してきたベストセラーのポラリエ雲台ベースですが、作り始めてから今日まで十数年作り続けてきました。最近もオーダーがありましたので、部品を組み上げてから、塗装前処理のサンドブラスト処理をして、マスキングをしてから塗装に入ります。塗料はプライマーからポラリエ用に調色した焼き付け塗料を塗布して最後にクリアー塗料を塗ってから最後に焼き付け窯で30分焼いて冷やして仕上がります。塗装処理は、周囲の環境などもあって、小さな工房は中々したくないので、アルマイト処理で仕上げるのが多いようです。



塗装が終わったら、ポラリエを使って組み上げてから梱包して発送します。ポラリエUが発売されてからも、ポラリエは使っているので、たま〜にそれで撮影をしていますが、最近は色々と忙しくて撮影の時間が取れなくなってきています。しかし、9月に入ったら、久しぶりにポラリエ+雲台ベースで撮影をしようかと思っています。

ところで、一ヶ月くらい前にうちの黒猫のミントちゃんが下半身が動かなくなって、病院へ連れて行きましたが、その後投薬と看護によって、驚くほどの回復をしてくれました。今では4本の足でしっかりと立って歩けて、トイレも自分で行けるまで回復しています。病院の先生は、"この子はとても強い子ですね〜"と感心していましたが、元々この子は野良育ちだったこともあって、面倒見が良くて、うちの子たちは皆このミントに教育されて育っています。うちの猫は皆とても優しくて引っ掻いたり、噛んだりする子はいません。とにかく猫たちから学ぶ事が日々多いので、最後まで面倒を見てあげようと思っています。

名機 PENTAX MS-55i 赤道儀を引き取ってきました

2024-08-23 18:55:24 | ブログ


昨日から遠方まで先日ブログに書いたPENTAX MS-55i赤道儀を引き取りに行って、今日戻ってきました。とにかく暑かったことと、赤道儀の各パーツが異常に重たかったので、疲れました。PENTAXの大型赤道儀は、3分割できるのですが、その一つが25kgくらいあって、それぞれを車に積むと"ギィーッ!”と音がして沈むくらい重量があります。しかし、画像の3点部品の一つの架台が見た目以上に重量があり、腰が弱い人が持つと一瞬でやられそうです。これら3点の赤道儀の総重量は、80kg近くあるので、ピラー脚から赤道儀を普通の中型赤道儀のように考えて外したりしたら、大変なことになります。ですから、外す時は、まず赤緯軸を外してから次に赤経軸を外して、最後に架台をピラーから外します。赤道儀の重量にピラーが脚とパイプで50kgは超えているので、トータルでは130kgくらいにはなるでしょう。MS-55iは、MS-5を自動導入化したものなので、300倍速での導入ができますが、この個体はエンコーダー仕様に改造している上に、インテリジェントコントローラーが無いので、このままでは自動導入ができません。しかし、それは全く問題は無くて、これから改造をして最高600倍速くらいで、ASIAIRから自動導入ができるようになるのでその後が楽しみです。今の赤道儀からすると、それでも遅いと思うかもしれませんが、手動で鏡筒を動かしてアライメントができるので、それほどスピードは必要ではありません。アストロカーの20cmクーデ式は、600倍速ですが、それほど遅いとは感じません。



しかし、引き取りに行って現物を実際に見て良かったと思うのは、とても綺麗な個体だったことです。MS-5はこれまでも色々と見ましたが、錆があったり傷や塗装剥がれがあって、ここまで綺麗なものは見たことがありません。所有者が購入されて長い事室内で保管していたそうです。元々天文台を作ってそこに設置するつもりで入手されたそうですが、その予定も立たずに今日に至ったという経緯だそうです。赤緯軸と赤経軸にはモーターとエンコーダーが取り付けられていますが、いずれも取り外して新たなモーター類を取り付けます。今の仕様では24Vでの動作になり、12Vでも動くそうですが、トルクが足りなくて脱調するそうなので、新たな仕様でも24V駆動になるかとは思います。MS-55iはこれから早々に改造へ出しますが、何とか11月の星フェスに間に合うように仕上がれば、会場で、PENTAX 150SDPとの共演をご覧になれるかもしれません。



ウェイトは、15kgが2個と10kgが1個付いていましたが、15kgは元箱に入ったままで、新品同様でした。トータルで40kgなので、HD1400を乗せても楽勝です。多分、15kgを2個だけで十分だとは思うので、10kgは、いずれMeadeの16インチかセレストロンのRASA 36を乗せるために取っておきます。MS-55iのカタログデーターでは、PEが±3.5秒なので、RASA 36ならオートガイダー無しで運用できるでしょう。驚くことに極軸望遠鏡のパターンが2025年までありましたので、まだ現状で使えますが、その設置がいつになるのかが問題です。


TK-ALZM Jr2Eを久しぶりに組み上げました . . . Kenko PROSOFTON

2024-08-19 18:17:25 | ポータブル赤道儀関連


当店オリジナルの微動雲台「TK-ALZM Jr2E」をスカイメモRを乗せて使いたいとのことで、ご注文があったので、塗装して組み上げて本日発送しました。スカイメモと比べるとサイズ的に心配になりますが、剛性がとても高く作ってあるので、本体だけで3kgを超えるスカイメモでも十分に使えます。スカイメモ純正の大型微動雲台は、十分な剛性はあるのですが、いかんせん大きくて移動などに使うには難点があります。今から30年も前なら海外遠征にも持って行く人が多かったのですが、今はほとんどいないと思います。

TK-ALZM Jr2Eは、在庫分があったので、塗装して納品しましたが、これが無くなったらもう作らないと思います。しかし、次に作るとしたらもう少し低重心のものを作りたいと思っています。これに合わせて当店のナンバーワンの売れ筋商品「ポラリエ雲台ベース」もポラリエ自体が販売し続けている限りは作って販売はしますが、以前のような勢いは無いので、必要に応じて作っていこうとは考えています。



KenkoのPROSOFTONフィルターを注文して今日届きました。聞いた話ではそのサイズからリアフィルターを一枚しか作れないそうで、その割には高いと言われています。以前のLEEフィルターなら100mm x 100mmのサイズがあったので、一枚から数枚をカットして作れましたが、このPROSOFTONではそれができないので、使っている方々は不満のようです。私もお試しに買いましたが、その効果がいかほどのものかを試してみようかと思います。私もソフト系フィルターはガラスタイプからゼラチンタイプまで昔から色々と使っていますが、一番その滲み方が綺麗なのは、ガラスフィルターで海外製品です。それは今も変わりません。ただしその製品はもう製造終了となっているので中古でしか入手できません。

しかし、お盆が終わって一時的に涼しくなったのですが、また暑くなってきました。夜になっても店の室内は28度もあります。短パン一丁ですが、それでも暑いです。うちは当然クーラーは無いので、扇風機だけですが、10年前ならそれで十分でしたが、毎年暑くなってきているので、もう来年はクーラーを入れようかと家族で相談しています。猫の部屋には扇風機を3台入れているので、去年よりは猫たちは少しましのようです。本来なら小海町は避暑地なのですが、全然避暑地になっていません。それでも東京から比べれば涼しいのだとは思います。

PENTAX MS-5赤道儀を探しています! . . .見つかりました!

2024-08-17 12:57:10 | ブログ


かなり前からPENTAX MS-5赤道儀を探しておりまして、MS-4とは違って簡単には見つかりません。もしMS-5をお持ちで全く使っていなくて処分しても良いという方がおられたら、ぜひお知らせください。その条件は現金での支払いでも当店の商品とのトレードなどでも構いません。もちろんその状態にもよりますが、動作しないものでも機械部品に致命的な破損が無ければ問題ありません。MS-5は、個人で使用するものですので、仮に買取であっても可能な限りご要望の金額にて買わせていただきます。ただし、中古相場を大きく超えない程度の金額でお願いできればと思います。直ぐには見つからないと思いますし、特に急いでいるものでもありませんので、気長にお待ちしております。



幸いなことに、PENTAX MS-55i赤道儀一式をトレードでお譲りいただけることになりました。こんなにも早く見つかるとは思いませんでしたが、程度も非常に良くて運が良かったかもしれませんが、それにかかる費用等考えると、天文ショップではあり得ない査定でのトレードになります。MS-55iは、お譲りいただいてから、自動導入化の改造を行なって最終的に使えるようになるのは年明け以降ですが、肝心な観測施設はまだ無いので、運用できるまでにはまだ時間がかかりそうです。このMS-55iには、倉庫で眠っているセレストロンのEdge HD1400を乗せますが、それはまだまだ先の話になります。

小海はもう秋です

2024-08-17 11:14:53 | ブログ


お盆が終わってようやく少し静かになってきました。空と山を見ると一気に近く見えるようになり、風も涼しくなって来ました。こちらではお盆を過ぎると山が近く見えて秋の気配を感じられるようになるのですが、昨年はそれがほとんど感じられませんでした。しかし今年はそれが感じられます。高地なので直射日光は強いですが、空気がサラサラしているのが分かります。台風一過で雲を全て持っていってくれたので、抜けるような青空が朝から広がっています。今夜は、夏の最盛期最後のスターウォッチングですが、このまま夜まで晴れてベストな状態で開催したいものです。13日〜15日までの3日間は全て室内開催だったので、参加されたお客さんは残念だったと思います。天候が悪くても皆さんホテルプランで申し込んできているので、基本キャンセルはできませんので、室内レクチャーをおとなしく聞いてくれていましたが、内心は不満が残る開催だったと思います。まぁ、それを少しでも解消するために、色々と商品を渡したり、ホテルからはバームクーヘンやドリンクサービスもあったので、何とか満足はしてくれたかと思っています。



こんな山を見ると無性に山へ登りたくなりますが、やることが多くあるので、遊んでもいられません。自営業は自由で良いと思われがちですが、実際にはそれほど自由ではありません。決まった休みなどは無い分、常に仕事のことを考えていないといけないので、四六時中仕事をしているような感覚です。しかし、世間が少し静かになってきたら、またE-Bikeを乗りに出かけようと計画しています。

お盆のスターウォッチングも今日で終わりです

2024-08-15 12:11:22 | 宇宙観測車アストロカー


8月10日から連続して続けていたアストロカーによるスターウォッチングも今晩で終わります。しかし、また17日があるので、1日だけお休みです。10日と11日は屋外で満天の星空の下で開催ができて、11日は3回やってクタクタになって、12日はシャトレーゼホテル石和でやってから13日〜15日まではまたガトーキングダム小海での開催です。13日と14日は室内開催でしたが、参加者が40名の満席でやって、今日もほぼ満席状態です。天気が良く無いので参加者には申し訳ないとは思いますが、天候の良し悪しだけはどうすることもできないので、それは理解して参加してくれているようです。結果的に10日からの延参加人数は、約260名くらいです。この数字は昨年のお盆の時の2倍以上にはなっていますので、アストロカーでのスターウォッチングが徐々に定着してきているのかもしれません。

ただ、特に室内については、まだまだ工夫が必要で、色々と悩んではおりますが、毎回試行錯誤を繰り返してその満足度を挙げられないか研究しているところです。以前は、VRゴーグルを数台使って実際の星空がどういうものかを体験してもらっていたのですが、VRゴーグルの完成度が低くて、ゲームなどで使う分にはいいですが、実写した映像を見せるには、まだ解像度も低く、実用には程遠い状況です。Appleから50万円もする商品が出ていますが、さすがにそんなものを何台も買えないので、手は出しません。VRゴーグルの性能がアップして価格的にも導入しやすくなったら、バーチャルプラネタリウムが実現できると思っているのですが、その需要が高まらない限りは、それを開発する企業も無いので、今現状では難しいところです。今のプラネタリウムの施設は、基本的にドームを建設するところから始まるので、トータルの初期費用が億単位もの金額になりますが、VRゴーグルを用いたプラネタリウムが開発されれば、劇的にその費用を抑えることが出来て、これまでその費用が出せなかった市町村なども導入ができるようになるでしょう。

ところで、最近話題になっている卓球選手の早田ひなちゃんが記者会見で語ったことですが、鹿児島の知覧の特攻隊記念館へ行きたいと話したことが話題になっています。ああいう記者会見でオリンピックの選手がまず語らないことだったので、相当多くの方々が驚いたかと思いますが、あの発言で彼女に対する世間のイメージが一気に上がったと思います。普通に話すだけでも憚るかもしれない内容に、オリンピックからの帰国会見であれが言えたのは、やはり立派です。私も高校生の修学旅行で特攻隊記念館を訪れたことがあります。まだ高校生でしたから、同年代の人間が最後に書いた手紙などを読んで驚かずにはいられなかった事を覚えています。実はその時に一緒に行ったのは内之浦の宇宙空間観測所でした。修学旅行でしたが、天体望遠鏡を持って行ったので、宮崎の都井岬で星を眺めたのが思い出されます。