おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

新中型微動雲台「TK-ALZM Jr2」完成しました

2020-11-08 16:04:26 | 新製品等のご紹介


先日から製作についてアナウンスしておりましたが、ようやく完成まで来ました。とりあえず1台を仕上げましたが、まだこの1台も完全には仕上がっておりません。これからもう少し調整等しながら最終的な完成に持っていきます。これ以外の部品も全てアルマイト処理も終わって後は組み上げるだけになっておりますが、一番大変な塗装がこれからです。1台やってみて塗装作業がこれまでの物より遥かに面倒だったので、ご注文をお受けしても数台づつしか仕上げられません。



このTK-ALZM Jr2は、ベアリング2点、テフロンスペーサー6枚を各接点に入れてあるので、これまでのどの微動雲台より部品点数が多くて手間がかかっている分動きも良くて汎用性も高くなっています。まだ正直なところ売値を決めかねておりますが、もう作ってしまっているので売らない訳にもいかないので、近いうちにご注文をお受けしますが、大手の既製品の微動雲台よりはお値段は上がります。



機材搭載ベースは、66mm x 55mmのサイズに作ってあります。ベースには市販のアルカスイスクランプベースだけでなく、タカハシ仕様M8-P35のネジ穴や中央には1/4インチネジ、M5 x 2箇所のタップ加工を施してありますので汎用性は高くなっています。



TK-ALZM Jrでは搭載ベースはネジをしめ直さないと外向きに変えられなかったですが、こちらは簡単に外向き内向きに変えられるようにしました。外向きにすることで調整ネジとの干渉を避けて天頂付近を見たい場合でも使えるようになりました。



搭載ベース部品を固定する部分は側面にアリガタベースがつけられるように部品を新たに作っています。ここにアリガタベースがつけられると小口径望遠鏡などを取り付けて星空観望などができるように考えています。



フリー操作については、これまでの微動雲台のように方位回転は360度、仰角は180度以上になっています。180度回しても本体のネジ類は干渉しません。ただし後は乗せる機材にもよるので、若干の干渉が出てくるかもしれません。微動調整範囲は±20度くらいですが、ポータブル赤道儀用以外でも十分な調整域を持たせてあります。



高度と方位調整の固定クランプは1箇所ですが、極軸調整用として使う場合には、他に最大3箇所のセットスクリューで回転軸を固定するように作ってあるので、使っていてガタついたり、たわみが出たりすることはありません。搭載重量は正直分かりませんが、5kg以上でも全く問題ないように頑丈に作ってあります。良く搭載重量について聞かれますが、大手企業の製品のように機械を使って精密検査をしている訳ではないので、どこまで耐えられるかみたいなことは正直分かりません。要は使い方によっても変わるので、正しい使い方をすれば10kgでも大丈夫な場合があります。しかし、10kgとかなったら先日もブログで公開した「TK-ALZM5」の方がいいでしょう。

とりあえずこんな感じで仕上がっておりますが、この画像の一台を組み上げてからお値段を決めてご注文をお受けしようと思っておりますので、ご要望の方は今少しだけお待ちください。まだこれからも新たな情報を随時お知らせしますので、興味のある方はご覧ください。



ビクセンSX2赤道儀 スターブックTEN GOTO仕様に大型システマティックカーボン三脚+SXGアダプターの豪華セットが残り1セットあります。お値段も248,000円となっておりこの組み合わせではあり得ない超お得なお値段となっています。海外品と違って壊れても万全な修理サポート体制のメイドインジャパンのビクセン製品です。長期に渡って安心できる商品をお安くしましたのでお買い求めください。

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2 コメント

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3/8インチネジ仕様は (mesato)
2020-11-09 10:19:28
機材登載スペースの1/4インチネジはZ4みたく3/8インチネジ仕様の発売・特注・別売のご予定は有りますか、アダプター使用を避けたいもので。
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re:3/8仕様 (おやじねこ)
2020-11-15 09:13:50
搭載ベースの変更は、今のところ考えておりません。多くの方がアルカスイスクランプを介して機材を取り付ける事を想定しているので、3/8インチを必要とする場合には、別に対応するようにします。また後日ご相談ください。
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