おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

TeleGizmosカバーを末長く使っていただく為に

2022-02-02 21:23:34 | ブログ


当店で「最強のテレスコープカバー」と称して長年に渡って販売している「TeleGizmosカバー」ですが、使い方について間違った認識をお持ちの方がいらっしゃるようなので、私個人としてのこのカバーをどうやって使っているかお知らせします。

画像のTeleGizmos T-316カバーはもう5年以上大切に愛用し続けていますが、未だに問題なく機材を保護してくれています。この他にも数種類のカバーを庭で常時使っておりますが、それにより機材が壊れたとか問題が出た事はありません。ただ、特に梅雨時では、長期間に渡って強い雨に叩かれたりすると、どうしても浸透圧で水が縫い目から水が侵入するようになるようです。



このTeleGizmosカバーの生地自他はNASAが開発したもので、強力な紫外線を浴びる宇宙空間でも高い耐久性を持っている事は証明されているそうです。ただしその生地というのは二層構造になっている外部生地の事で、内側のシルバーの生地は違います。販売時に日本語の注意書きを入れさせていただいておりますが、特に注意して欲しいのは縫い目の保護です。テント用の防水スプレーを塗布する事で縫い目から侵入する水分はある程度は防げるはずです。これはゴアテックスの登山用テントでも使い続けていれば縫い目から水が侵入します。ですからシームレスでは無いので、長く使い続ける為には望遠鏡だけでなく、カバーのメンテナンスにも気遣いが必要です。



それから、内部のシルバーのインナー生地ですが、これは防水のためというより外部からの熱を遮断する為に設けてあります。仮に敗れても外部生地さえしっかりしていれば問題なく使い続けられます。私のカバーは5年使っていてもあまり内部生地の破損はありませんが、それはカバーをかける際に尖ったネジ頭等に気をつけて丁寧に扱っているからです。人によってはタオルをファインダーとかに被せて緩衝してカバーを被せている方もいらっしゃるようです。ただしそれはあまり良くありません。タオルを一時的に使うならいいですが、長時間使い続けるとそのタオルが水分を保持してファインダーのレンズをカビさせたりするので、それも要注意です。



カバーを被せた際にはどうしてもピラー脚や三脚の脚部分が外に出てしまい、鉄製のボルトなどが錆びてしまいます。それを防ぐにはその環境に応じてネジをステンレスに変えるとか、脚を別生地などで保護するなどされるといいでしょう。以前にMeadeのLX200GPSを数年間カバーをかけた状態で放置していましたが、それは流石にネジの頭などが錆びていました。本来はそうなる前にネジ部を保護するスプレーなどをかけておくか、定期的にカバーを外して外気にあてるなどしていれば錆びなどはある程度は防げます。そこも結局は利用者のメンテナンスによる部分ですので、カバーに全てを要求する事自体に無理があります。

下部についているコードは、引っ張って絞る事も出来ますが、私は敢えて使わずにそのまま被せて終わりです。とにかく内部に湿気を保持させない事もこのカバーを使う上で大切です。まぁ、皆さんそれぞれ使われて気になる事があるとは思いますが、お持ちの方は引き続き大切にお使いください。私も色々なカバーをこれまで使ったり、試作もしてみたりしましたが、残念ながらこれ以上のカバーはありませんでしたし、試作でも相当強い生地で作ってもらいましたが、紫外線にやられて結局は1年ちょっとでボロになってしまいました。

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