おやじねこのテレスコ日記

ー八ヶ岳の登山口に住んでいる、テレスコ工作工房の店長のおやじねこが日々の出来事などをタイムリーに伝えています

アストロカーのスターウォッチングは盛況で終わりました

2024-05-19 15:37:01 | 宇宙観測車アストロカー


昨夜は、シャトレーゼホテル石和でのスターウォッチングでしたが、幸いにも30名弱程度の参加者に恵まれて開催できました。環境的には決して良くはありませんが、そんな中でもアストロカーを見てみたいと思われて参加してくれた方が多かったのは良かったです。天候は今ひとつで薄雲を通して月面などを見てもらいました。星は球状星団を見てもらおうかと思いましたが、薄雲を通してでは、ほとんどその存在は分からないと考えて導入もしませんでした。ただ、一つ困ったのは、お客さんがアストロカー内を歩く際に電源ケーブルを踏んでしまって抜けたので、突然追尾しなくなって何のことかと思いきやケーブルが抜けただけのことでした。しかし、一度電源が落ちると、ASIAIRを再接続するのに数分かかるので、その間は自動導入もできなくなります。SkySafariをスマホで使っているアプリも一旦落ちると再接続に時間がかかります。



昨夜は大きな月が出ていたので、ほとんど月だけを望遠鏡で見てもらいました。眼視で見られた星がいくつかあったので、その話もしつつ望遠鏡で見ている月面を170インチスクリーンに投影して記念写真をスマホで各自撮ってもらいました。昨年もですが、やはりこのスクリーンを使ったスターウォッチングが今の時代にはマッチしていると考えています。星雲星団もライブで投影することで、その天体についての情報が的確に伝えられるので、ただ望遠鏡で見せるだけとは違い、大きな感動を与えられると思っています。ましてや、その環境が小海のような星が綺麗に見える場所とは違って、石和温泉のような街中では、普通のスターウォッチングだけでなく、それにショー的な見せ方ができれば、面白さは倍増してくれるでしょう。



今回の開催では、大型のフジノン150mm双眼鏡も使いました。月面を大型双眼鏡で見せるのは単眼で見るより遥かに大きな感動があります。ただ昨夜は薄雲を通して見ていたので、その能力は十分発揮できませんでした。この双眼鏡も困った問題がありますが、それは天体を追尾できないことです。そのために途中何度も見に行って天体を中央に修正してあげる必要があります。もし大型の経緯台があって、乗せる事ができたら便利なのですが、18kgの双眼鏡なので、どうすべきか思案しているところです。以前にMeade LX200クラシック経緯台にビクセンのBT-80を乗せて使っていたことがありましたので、その便利さは良く理解しています。大型双眼鏡の自動導入化については、必然的なことなので、いずれは実現しようと思っています。



しかし、アストロカーの運転は疲れます。小海から石和まで2時間弱くらいかかりますが、普通車で運転するのとその目線が大分違って特に神経を使うのは、車幅による接触などと駐車の仕方と出し方がとても面倒です。コンビニへ立ち寄りたくても、駐車場が狭かったりすると、諦めて入らない事があります。それでも大分慣れてはきましたので、以前ほど疲れる事はありませんが、スターウォッチングは、最近はやることが増えているので、準備から開催撤収までを考えると3時間くらい必要なので、相当な労力です。以前のような天体望遠鏡だけ持って行ってやるのなら、もっと楽で簡単ですが、そもそも望遠鏡のセッティングでエラーになる事が結構あるので、その場合のリカバリー方法も考えて準備しておく必要があります。この部分だけはいくら慣れてもその時に起こる事は想定はできても事前に察知することは不可能なので、経験や知識と道具の準備でカバーしています。