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戦争の社会学、公共圏、そして共生圏へ

『広告で社会学』より 政治、権力

戦争の社会学

 国家は、国際政治・外交の担い手であるわけですが、そこでの交渉・調整が不調に終わった場合には、戦争の主体となることも多々あります。前出のスミス『ネイションとエスニシティ--歴史社会学的考察』は、「どうして男といわず女までもが、自分たちの国のためにみずから進んで死んでゆけるのであろうか」という問いかけから始まっています。中世が傭兵同士の戦いであったのに対し、近代には徴兵制にもとづく国民軍が一般化していきました。近代の教育システムが徹底させようとした規律とリテラシー(読み書き能力)は、経済の面からは大規模な工場や企業にて機能しうる人材の輩出、政治の面では軍隊に適合できる馴致された身体育成のためのものであったわけです(もちろん、民主政治においては主権者教育の役割も大ですが、国民国家の出発の時点では、投票権を持っのはごく一部の人々でした)。

 戦争に関する定義もさまざまにありえますが、権力のもっとも直接的な形態である暴力が国際的に行使される状態くらいに、ここでは理解しておいてください。ここ数年、戦争の社会学研究の必要性が強調され、その成果も散見されるようになりました。しかし、近年それらが目立っということは、長らく社会学があまり戦争を積極的に扱ってこなかった事実の裏返しでもあります。社会学はその出発時点から、なぜこの社会はある規範や秩序のもとに成り立っているのかを問うてきたところがあります。もちろん社会学は、対等な人々同士の合意形成だけではなく、さまざまな権力(関係)の問題も扱ってきました。しかし、戦争のような、むき出しの暴力以外は何も存在しない、例外的な状態をあまり対象とはしてきませんでした。あくまでも、この社会(の秩序)はなぜ恒常的に維持され、再生産されているのかがメインテーマでした。

 しかし、最近の戦争社会学が問いかけているのは、われわれの社会は戦争を抱え込んでいるのではないかという点です。東西冷戦のもと、世界中に米軍の基地は広がりましたし、インターネットの出発点も、ミサイル攻撃などを受けた際に、いかにして通信網を守るかという研究からでした。第二次世界大戦後の福祉国家化にしても、その淵源には戦時中の総動員体制があったのでしょう。日本に特徴的な企業別労働組合の仕組みは、戦時中の産業統制を前提としています。戦意高揚のプロパガンダがマスメディアの普及をもたらした以上、戦後の大衆社会や消費社会を用意したのは、戦争だったとも考えられます。少なくとも、戦没者の祭祀や戦跡の整備などは、現在でも国内政治・国際政治の争点となり続けています。

 東京の魅力を新たな視点からとらえ直そうとする東京都のポスター「東京遺産」シリーズには、「東京タワーは、米軍の戦車からつくられた。」とありました。高度経済成長期の鉄不足が生んだ意外な事実に驚かされますが、戦後の日本社会の繁栄が、戦争を潜在させたものであったことをこのフレーズは示唆しています。こうしたテーマを掘り下げた成果に叢書「戦争が生み出す社会」があり、戦後の軍用地の転用、引揚げなど人の移動、米軍基地の及ぼした文化的影響などが論じられています。教といった一見伝統的と思われるようなアイデンティティに基づく権力を主張することにある」とあります。国民としてのアイデンティティによって動員を図ったかっての戦争から、民族や宗教などのアイデンティティ・ポリティクスにもとづく紛争、テロリズムヘ。こうした傾向は、インターネットなど新たなテクノロジーの利用によって、さらに加速しています。

 要するに国家だけが暴力(すなわち軍事力)を占有するのではない時代に、今われわれはいるわけです。スミスの投げかけた、なぜ自分たちの国のために自ら進んで死んでゆけるのかという謎、そして敵対する国の兵士(さらには兵士以外の人々)を殺傷するのもやむをえないと思えるのかという疑問は、今日では自爆テロや民族浄化と呼ばれる現象をめぐってこそ問い直されるべきなのでしょう。

公共圏、そして共生圏へ

 ハーバーマス『公共性の構造転換--市民社会の一カテゴリ--についての探究(第2版)』(未来社、1994)は、近代に入り、市民として台頭してきた資本家たちによって、自由な討議にもとづく公共圏が成立してきた経緯がたどられています。その際強調されるのは、やはり出版資本や識字教育の役割でした。それゆえメディア論やマスコミュニケーション研究といった領域においても、アンダーソンやハーバーマスの議論は、しばしば参照されてきました。

 ハーバーマスは社会学者というよりは、哲学者・思想家としてとらえられるべきかもしれません。彼の主張を便宜的にでも分類すれば、まずは自由主義(liberalism)の括りに入ることになるでしょう。理性的で主体的な個人が、さまざまな権力関係や束縛から自由に存在し、発言し、社会を形づくっていくという立場です。通常この自由主義に対置されるのが、共同体主義(communitarianism)です。こちらは、個々人が勝手に存在・行動するような、アノミー(無規範状態)に社会が陥ることをもっとも問題視し、人々がある共同体へと社会化されることに重きをおく立場です。しかし共同体主義は、全体主義や国家主義の類ではなく、公共圏の議論を排除するものでもありません。統治者のナショナリズムに対して被治者のナショナリズムがありうるように、被治者の側がリードして共同性をっくりあげることも可能です。日本語の「公」は「官」のニュアンスが強いですが、本来、公共圏は市民の側が政治について議論し、世論を形成していく場です。余談ですが、新学習指導要領から、高校の社会科に「公共」という科目が登場するようです。教科書に書いてある内容を覚えるというよりも、自分たちの討議によって「公共を生み出す」機会となってほしいものです。

 では次に、新自由主義(neo-liberalism)です。ネオリベ(ラリズム)という略称でも知られていますが、これは福祉国家批判の中から生まれてきた、「小さな政府」を目ざそうという主張です。財政負担に耐えかねた政府が、国民に対する社会保障の責務から自由でありたい、人々の自助努力に期待するという立場です。「新しい公共」としてNGOやNPOの活動を促す議論となることもありますが、往々にして弱者切り捨ての自己責任論へと転化しがちです。そして、経済の自由に重きをおくこの立場のもと、公共事業の多くは民営化の道をたどることになります。1980年代、英米の首相や大統領は新自由主義を標榜し、日本でもこの時期、国鉄(日本国有鉄道)からJRへ、電電公社(日本電信電話公社)からNTTへといった転換がありました。

 さて、先はとがら再三登場している市民(citizen)について伝少し考えてみましょう。佐藤健二は図15-1のように、日本社会での歴史的経緯を整理しています。西欧的な意味合いでは、勃興期のブルジョアジーが市民の原像となるのでしょうが、資本主義後発国の日本においては、市民の成熟を待つ以前に国民(国家)化か進められ、さらに人々は帝国の臣民、天皇のもとにある皇民として社会化されていきました。戦後、民主主義政治と自由主義経済の時代が始まると、住民運動など権利を守る主体としての、さらには社会的・公共的な活動に参画する主体としての市民像も定着していきます(その一方で、政治的な、さらには左翼的な活動家を「(プロ)市民」として揶揄する用法も広まりましたが)。

 このように拡散する「市民」の語の用法のせいか、2017年現在、検索エンジンに「住民エゴ」と入れても、「市民エゴ」と入れてもほぼ同数ヒットします。しかし、本来、市民は「公民」の意でした。その「公」の範囲を、地域や国家だけにとどめずに、国境を越えた公共圏を模索する議論も当然あります。たとえばデランティ(Delanty、G.)『グローバル時代のシティズンシップー新しい社会理論の地平』(日本経済評論社、2004)は、市民的コスモポリタニズムという概念を提示しています。コスモポリタンは、世界市民などと訳されることもありますが、全人類を同胞と見なす立場で、デランティは多種多様な人々との対話・討議を通じてのコスモポリタニズムを唱導しています。さまざまな他者との共存である多文化主義を一歩進めて、さまざまな文化的背景をもつ人々の間に生まれる公共性を期待し、「共生圏」としての世界を求める主張と言えるでしょう。

 地球上に新しい戦争による戦火が広がり続ける現状をみれば、こうしたコスモポリタニズムは理想論に聞こえますし、社会学というよりは社会哲学の領域に入りつつあるのかもしれません。しかし、社会学の雑食性(omnivorous)をポジティブにとらえるのならば、社会を分析することだけではなく、その分析結果をもとによりよい社会を構想すること、提言することも社会学の守備範囲でありうるとは言っておきたいと思います。社会学なんて、結局後付け議論だ、後出しジャンケンだとの批判も時おり耳にします。でも、構想や提言までに至らなくとも、人々がこの社会を見つめ直し、考え直すきっかけくらいにはなるはずだと、最後に気弱につぶやいたりしておきます。
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未唯宇宙 3.3.2、3.3.3

「人生」という言葉は碌なもんではない

 「人生」という言葉がかなり嫌いになってます。ものすごく無責任な言葉です。

 NDC159は人生訓。ろくなもんじゃない。

3.3.2「行政との関係」

 ハメンリンナモデルを経た後に行政との関係を考えた。行政が中心となった「市民参画」というモデルでは立ち行かない。「新しい行政」というものもちょっと描いてみたかった。市民活動支援では行政でしかできないことは何か。図書館のような、シェアに基づいた活動。みんなからのお金を有効に使うための組織。今、サービスと言ってるレベルを進化させる。

 市民との協働作業は難しい概念です。線をどこで引くのか、引かかないのか。行政も市民の集まり。市民会議に市長の秘書の女性が個人の資格で参加してくれた。革命時に武器を持って参画する兵士になってほしかった。

 市民活動を「若者と女性」中心にするにはどうするか。活動は彼らの未来のためにある。真に未来を語れるのは彼らだけです。彼らが集まればその周りにより多くの人が集まれる。そのために、市民活動の場を働ける場にしていく。地域の主体を消費からシェアにすることでそれが可能になる。それが協働の意味。

3.3.3「ユニット活動」

 活動は3人が望ましい。ひめたんの「中三トリオ」、「温泉トリオ」。いくちゃんは三人組が多い。それは見ている方を安心させる。

 環境学習施設に「さあ!」という名前をつけたかった。「さあ、やろう」が学習施設では一番、重要だと思った。一歩通行の学習では何の意味を持たない。ただ、忘れるだけです。始めの一歩の行動につなげること に意味を持たせる。

 市の環境政策部はそれではダメみたいです。その名では、市の業績としてアピールできない。そこで「エコ」がはいっている、かわいい名称に決めた。「さあ!」を英語にすると〝Sa-〟となる。持続可能性sustainableを表す。販売店システムで見いだしたサファイアと繋がります。

 活動条件は分化した市民であること。主役となる市民の実験場 として、自らやりたいこと、やらねばならないことを見いだしてやっていく。つまり夢を持つこと。夢を持ってない人は自分の技術で応援する。それは東富士F3Eで見た夢と同じである。ユニット活動で必要なのは出かけていくこと。アウトリーチで点から近傍に拡大させる。市民の思いを拾い上げ、勇気づける。

 最後に地域の雇用を創出する。それで縦の循環が始まる。地域のインクラがターゲットです。
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未唯宇宙4.4

4.4 歴史の解釈
 ・次の時代を考えるために、底辺となる歴史哲学と数学的歴史観で人と社会構造のあり方を考えた。ローカルとグローバルのサファイア循環という認識で地域から変わってきている。人が多いほど、幸せになれる未来のシナリオを重ねてみると、ローカルの分化とグローバルでの統合という構図が見えてみた。
 ・歴史の解釈
 ・歴史の動きは今の歴史
 ・歴史の動きは微妙

1 歴史を知る目的
 ・環境は人が増えれば増えるほど悪化する。これを増えれば増えるほど良くなることにしたい。そのためには、個人が分化し、互助することです。図書館と生涯学習が知恵を作り出す。地域など周縁の変化が全体に変化を及ぼす。統合のためには相互関係を十分に理解することです。
 ・多くの人を幸せにする

1-1 多様な価値観

1-1.1 図書館・生涯学習
 ・エストニアのIT立国
 ・北欧モデルの利点は、社会主義時代のソーシャルな面

1-1.2 家庭・教育・仕事
 ・観光立国と持続可能性
 ・生涯学習の推奨
 ・西洋は循環させる世界

1-1.3 様々な考え方
 ・人口5万人の地方都市で豊かな生活を実現するために
 ・デンマークの原発対応を見習え
 ・北欧の考え方
 ・北欧型社会を検証し、北欧型ではない別の模索が始まった

1-1.4 地域の価値観
 ・ギリシャとフィンランドをつなぎたい・・・危機意識からの知恵
 ・セカンドハウスの経済効果が大きい

1-2 先を知る
 ・人類はピークからカタストロフィーに向かっている。人が多いほど、楽になり、幸せになる仕組みにしていくことで、回避される。過去の延長線に未来を置くのではなく、皆が納得できるシナリオと未来を探し出す。個人・組織の分化で多様な人を作り、その知恵を活かす道です。

1-2.1 カタストロフィ
 ・エジプト争乱は選挙を待たずに始まった
 ・人類に対する苛立ち
 ・人類はピークからカタストロフィーに向かう

1-2.2 幸せになる仕組み
 ・Human Rights
 ・絶対平和主義
 ・「荒れ野の四○年」ヴァイツゼッカー
 ・人が多くなれば、幸せになれるには

1-2.3 自由と平等の関係
 ・イスラム共同体が示す平等主義
 ・マルクスの「平等」でのしくじり
 ・「平等」という概念
 ・パターナリズム--自由と安全・安心のトレードオフ?
 ・豊かな世界と貧しい世界
 ・貧困国はなぜ貧しさから抜け出せないのか? 
 ・転倒した全体主義
 ・不平等の火薬庫

1-2.4 未来へのシナリオ
 ・歴史の目的
 ・目的は歴史観を作ること

1-3 変化を知る
 ・9.11のように、現象から対応を考えると、スパイラルに陥る。事象の原因と結果、周縁の変化を監視して、トポロジーの先行性を活用していけば、政治のような複雑なものも数学的思考で扱うことができます。理念に基づいて、未来を作り出す。理数系の理念で組織から脱する。

1-3.1 周縁が変化
 ・歴史はでかくて、細かい

1-3.2 伝播力
 ・周辺部が中心部になる

1-3.3 核の爆発
 ・ロシア革命でのペテルスブルグ

1-3.4 複雑性の思考
 ・理系の思考
 ・理数系発想で歴史をつくる

1-4 全てを知る
 ・未唯空間はすべてを知るために、7つのジャンルでアプローチしている。空間を射影から事象の距離を定義して、各ジャンルの相互関係を歴史の論理で飛躍させれば、新しい空間の挙動が見える。サファイア循環は数学モデルを基本にしている。全体が見えるので、動きが予想ができ、シナリオが描ける。

1-4.1 未唯空間の目的
 ・サファイアの歴史

1-4.2 全てを包含する
 ・全てが含まれることが実証

1-4.3 配置で再構成

1-4.4 時空間の解析
 ・時空を超えた文字の羅針盤 ロゼッタストーン
 ・活字の聖書、知の革命起こす グーテンべルク聖書

2 時空間の流れ
 ・国民国家から分化と統合の二元化する傾向にあります。根幹の歴史哲学からまとめていく。平和を主張する世界です。存在の力をベースに、社会構造を数学的に認識したサファイア循環で歴史哲学を作り出し、コミュニティの知識と意識で市民に展開する。
 ・歴史の動き
 ・新しい歴史哲学が欲しい

2-1 ハイアラキー

2-1.1 存在する意味
 ・現存在の「命運」と他者との「歴運」
 ・「歴史」は現存在にとって「生起」である
 ・なぜ、私をこの時代に送り込んだのか

2-1.2 時代を知る
 ・『用兵思想入門』
 ・カンネーの戦いと包囲殲滅 
 ・線香花火の〝五月蜂起〟
 ・イスラム世界の新しい動き
 ・世俗主義で西欧に対抗するイスラム新進国
 ・1968年と一九八九年
 ・市民社会と1968年
 ・時代が合わしてくれるという感覚が強い

2-1.3 歴史観に展開
 ・歴史のアナロジー
 ・地政学 ドイツ:ヨーロッパの中央で
 ・ローマの最後とのアナロジー
 ・ギリシャとローマの文明
 ・歴史の方向性
 ・歴史主義 ハイエク
 ・トルストイの「新しい歴史」
 ・ヘーゲルの歴史観

2-1.4 平和へのプロセス
 ・シリア
 ・1975-90年のレバノン内戦
 ・ヨルダン
 ・現代の日本には無防備の姿勢
 ・日本の役割は平和を作ること

2-2 トポロジーで組立
 ・社会の構造を、数学的に、社会的に、歴史的に見ていく。数学モデルで構造を知り、社会を揺さぶり、連続性を確認する。歴史を自空間から見て、時間コードより、分岐点を設定する。それをどのように変えていけるかの循環を見つけ出す。そして、絶対孤独から内なる歴史を見ていく。

2-2.1 階層の循環
 ・『レ・ミゼラブル』と「文明化の使命」 
 ・歴史は全体主義から未来に向かっている
 ・『「世界史」の世界史』
 ・アレクサンドロスの「イスラーム化」と聖書的な古代史観
 ・シリア難民 難民と移民を分けることが無意味である3つの理由
 ・西欧の優越で解体されていく、イスラムの力
 ・アジアからヨーロッパに広がるイスラム世界

2-2.2 宇宙の旅人
 ・宇宙の旅人の歴史観
 ・歴史観

2-2.3 時空間の圧縮
 ・地中海の誕生
 ・空間が時間へと移行
 ・精神は時間のなかへと落ち込む

2-2.4 内なる歴史
 ・歴史の中核も考えていきたい
 ・歴史に真理があるのか
 ・この時代に生まれたことの意味
 ・孤立と孤独から世界を見ている
 ・無にしている張本人は歴史です。世界です。

2-3 歴史的背景
 ・偏見をなくすためには、歴史的背景は知ることが重要です。オスマントルコは、ギリシャ、パレスチナなどの多宗教を含んでいた。今、ヨーロッパ・イスラム世界・パレスチナとイスラエルの要にトルコは存在する。地域コミュニティの概念で拡大する可能性を見ていく。

2-3.1 137億年の物語
 ・沿岸地帯の大変動
 ・古代高度文化
 ・人類の起源
 ・先史時代

2-3.2 多くの事象
 ・ベイルート襲撃からの課題解決
 ・テロの前日のテロ

2-3.3 歴史哲学へ織り込み
 ・大学と歴史
 ・歴史教育の成立
 ・『世界文化小史』を描きたい
 ・歴史とは精神の歴史

2-3.4 私のために報告
 ・世界は割と近いところにある

2-4 存在の力の世界
 ・市民の意識を変えるためにはライブラリは必須です。市民の意識を変えるのは、個人の分化による、生涯学習。コミュニティ・ライブラリで知の習得。本は未来のためにある。歴史の方向が分かると同時に、将来の具体的なイメージを共有できる。

2-4.1 市民の覚醒
 ・『内なる平和が世界を変える』
 ・私たちはいったい何者なのかを自覚するために

2-4.2 ツールによる変革
 ・ツールが状況を変え、状況がツールを変化させる
 ・『政治学大図鑑』

2-4.3 未来予測
 ・リトアニア 過去をすくい未来を取り込む
 ・歴史を書くのは何かを学ぶため
 ・歴史哲学での見方

2-4.4 家庭・教育・仕事
 ・絶滅への道

3 歴史をまとめる
 ・グローバル化に対抗して、多様な地域ガバナンスで、地域の要望に合った仕組みを市民自ら作り出す。地域を活性化した上で、つながりを求めるために、中央にアピールする。中央は統合機能で、地域のエネルギーを最大限にする。歴史を変えて、平和の道に向かわせる。
 ・歴史の中の数学と循環
 ・循環を組み込む

3-1 配置で変わる
 ・環境、エネルギー、人口問題をローカルのみで考えは、エゴとエゴがぶつかりあいになる。思考停止を避け、前抜きに問題解決する超国家とか、国際関係での連合で、大きな視点で見ていく、など全体で平和にする基準を見いだしていく。

3-1.1 全体は思考停止
 ・分化と統合の組み合わせ
 ・平和に対する国家の役割

3-1.2 地域が主体
 ・人口減少の時代へ
 ・人口転換

3-1.3 地域から突破口
 ・読み違えたアメリカ・・・常に平和の方向へ

3-1.4 大きなまとまり
 ・地政学から配置への変換
 ・観光立国は平和でないと

3-2 地域の循環
 ・国民国家では民族紛争は避けられない。北欧では、地域単位で、社会保証などの福祉、図書館での生涯学習を実現している。公共概念でのコミュニケーションを基本に、ローカルのニーズに対応した、技術を活用している。

3-2.1 地域の争い
 ・家父長独裁制 ソ連崩壊後のロシア 
 ・バルト諸国 独ソ戦と「コラボ」
 ・ロシアの影響圏
 ・民族と国民国家

3-2.2 地域の教育
 ・デンマークの幸福 
 ・ドイツにおける福祉国家
 ・なぜフィンランドは優れているのか?
 ・フィンランドの教育

3-2.3 共有意識の認識
 ・偶有性を原則とするコミュニケーション

3-2.4 コミュニティ活動
 ・公共サービスに民間が活躍できる場づくりを

3-3 啓示
 ・エジプトの赤ピラミッドの階段で「さて、歴史は動くのか?」を考えていた。太陽がきつかった。半年後にエジプト革命が始まった。エジプト市民は具体的に動いた。ライブラリとFacebookが市民を動かして、専制政治を変えた。歴史は常に変化する。

3-3.1 変革の兆し
 ・啓示を受けた場所

3-3.2 行動より思考
 ・エジプトから歴史は動く
 ・長期的にはアラブ革命は「新市民革命」か
 ・民主化を求めた「アラブ革命」

3-3.3 テロから平和の道
 ・ローマの内乱
 ・ローマ帝国はひたすら経済成長を追い求めた

3-3.4 歴史は変化する
 ・ムハンマドの啓示
 ・啓示を信用する人々

3-4 国が変わる
 ・周縁の活性化は複雑性から提案していく。幸せの価値判断を入れ込む。ローカルの複雑性で、作り出すものを決め、グローバルが行動を始めて、アピールする。行動に参加するためには、コミュニティなどで、安心して、意見を言える環境が社会を変える。

3-4.1 地域の活性化
 ・歴史編は完成に向かっている

3-4.2 共同体の行動

3-4.3 伝播活動
 ・意味と価値と言語ゲーム・・・世界を救う

3-4.4 中核との関係
 ・歴史はサファイア構造をもつ

4 数学的解釈
 ・ローカルな観点から歴史を捉えて、グローバルとの間にサファイアの仮説をたてた。歴史の中の偶然は意味をもち、必然の揺れ戻しで方向が決まる。ローカル・グローバルでの歴史観から、全体主義とかEUの意味も見えてきます。ローカルの動きで未来が決まっていきます。
 ・歴史の歴史
 ・歴史認識

4-1 歴史の連続性
 ・・歴史をローカルとグローバルの関係で見る。偶然に起こったことの意味を考えれば、意思の力から、簡単に歴史の方向が見えてくる。歴史哲学では歴史の変化の原動力は、自由の拡大と見ている。歴史の中の偶然は社会の風潮と個人の意識次第で、いくらでも変わります。間違っても、修正の力が働く。

4-1.1 周縁から核へ
 ・『歴史の見方』
 ・歴史の中に居るという実感
 ・歴史って、何なのか
 ・歴史編の構成
 ・歴史ができた時
 ・大きな枠組みでとらえると、歴史は案外、簡単かもしれない
 ・歴史をどう捉えるか
 ・歴史編で言いたかったこと

4-1.2 分岐点を意識
 ・代わりに調べてもらった
 ・3つの項目が11月9日に起こっている。
 ・エジプト文明・・・ひとりぽっちの幸せ
 ・ディスコルシ ローマ史

4-1.3 歴史哲学が共通認識
 ・環境社会の歴史哲学
 ・歴史と哲学

4-1.4 個々に存在の力
 ・歴史の見方
 ・近代の歴史意識
 ・トルストイの歴史認識
 ・複雑系としての歴史システム

4-2 歴史の偶然性
 ・歴史における偶然と必然を考えた時に、偶然で決まれば、その方向に歴史は動きだすと同時に、本来の方向へ戻そうとする。そのバランスで必然が決まる。歴史が動いている方向は偶然であり、本来に戻す力は歴史観に依存する。

4-2.1 偶然は必然
 ・ヒロシマの遺産
 ・確定性、偶然性、責任の問題
 ・ヴェルサイユ行進
 ・フランス革命 動乱の夏
 ・日本に原爆を落とさなかったら
 ・歴史の偶然

4-2.2 揺り戻し
 ・ポエニ戦争とイベリア半島--アルタミラからローマによる征服まで
 ・クライストチャーチの地震の意味
 ・偶然によってわれわれに運命がもたらされる

4-2.3 方向を示す
 ・「十字軍」的発想と奴隷獲得
 ・ウィーン包囲の衝撃
 ・人類すべての歴史を理解するという課題
 ・順番に起こっている
 ・私自身が偶然の存在
 ・歴史における理性とはなにか

4-2.4 歴史の進化
 ・銃の黒船ミニエー銃
 ・進化と退化

4-3 原因と結果
 ・歴史を研究するためには、多くの仮説が必要です。Think Globally、Act Locallyの考え方、教育・政治・経済からキーワードを抜き出している。EUはTGALで、全体主義はTLAGと説明がつく。逆方向に動くことは悲劇につながる。4つのキーで政治・経済の仮説を歴史の空間上に、理論的に作り出す。
 

4-3.1 仮説・実証の確認
 ・グデーリアン語れり「西欧は防衛し得るか?」
 ・もしチャーチルがいなかったら
 ・歴史の中の仮説

4-3.2 原因と結果を追求
 ・フランス・テロは9.11同様で「結果」です

4-3.3 歴史観につなぐ
 ・ナチ以降の歴史の中に仮説を入れます

4-3.4 循環のシナリオ
 ・ジャガイモが救った飢饉
 ・未来の歴史を見たい

4-4 未来予想
 ・未来予想が皆の行動を促すと言われている。明るい未来と暗い未来では、行動が異なる。未来のシナリオを考えてみた。その時は、大きな視点で歴史を見ている自分を感じる。ローカルの動きが歴史に影響を及ぼす。このあまりのも広汎なローカルをどう見たらいいのか。複雑性に頼るしかない。

4-4.1 歴史の動き方
 ・『西洋の没落』の成立について
 ・人類としての視点との違和感

4-4.2 未来からシナリオ
 ・パンデミックスでの対応
 ・自動車産業の崩壊のシナリオ
 ・歴史哲学は半人半馬の怪物であり、形容の矛盾

4-4.3 大きな視点
 ・プーチン体制安定の理由
 ・人類の歴史を動かすもの

4-4.4 人の心の動き
 ・歴史は人と共に
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