goo

REIさんのギリシャの情勢レポート

未唯へ。ギリシャ情勢について、姪に問い合わせたら、速攻で返事がありました。以下はその内容です。

「脱税や裏金が当たり前の国なので、政府はそれをなんとしたいようです。たとえば、すべてのレシートを集めて、ある程度の額を集めなると、納めた税金の一部が返ってくることになりました。レシートを発行しないことで、お店などでは売り上げを低く申告していたそうです。医師、税理士、会計士、弁護士なども同じです、彼らの80%の年間所得が120万以下、と申告されていたそうです(税金納入額を低くするため)。それが、EUの指導下で明るみになりました。レシートを集めることによって、こういう人たちの脱税を防ごう、とするものですが、実際は、"レシートがいらないなら、半額にしてあげるよ”とか。。。医者だったら、レシートを要求したらまともな診察をしてくれないのでは、、と不安感があり、どれくらい効き目があるのかはよくわかりません。」

「今回は、公務員のあり方が大きく問われることになりました。ギリシアの公務員は、とにかく悪評高く、有名ですが、彼らの給料が大きく変えられることになりました。減給や夏と冬の特別給与の削減、仮契約の公務員の延長なし、今後数年間の新規採用はなし、などです。ギリシアの公務員は、とにかく働きません、ほとんどの人が2時には家に帰るとこができます。解雇されないことを知っているので、とにかく働かないのです。働きたくないので、新しい人を仮契約で雇います(大抵、縁故です)、この人は正式の公務員になるために真面目に働きます、そして、自分はこんなに働いているのだから、正式に採用せよ、と主張し、ストライキを起こします。そのストライキに、正式の公務員も参加し、結局その人は採用されます。採用されたら、その人はもう働きません。なので、次の仮契約の職員が必要となります。こうやって、雪だるまのように公務員が増えてしまったのです。彼らは、かなり怒っていますが、私たちからすれば、しょうがないのでは。。。と思うのです。」

「ギリシアは、EUの中で一番賃金が低いのに、物価やガソリン、電気代などが一番高い国になっているそうです。そのアンバランス、どこかで誰かが得しているわけですよね。とにかく、いろいろな脱税や裏金のトリックが公然とあって、そういうひずみが一気に出てしまった、という感じですよね。。。お金を貸してくれないドイツなどにギリシア人はものすごく怒っていますが、自分たちの政府が一番悪かったのであって、怒りの矛先が違うような気がしてならない私です。ギリシア人いわく、"ドイツ経済を助けるために、僕たちはドイツから車を買ってあげている、なのに奴らはギリシアを助けようとしない!”。じゃあ、買わなければいいのに、フランス車、日本車にすれば??と思いますよね」


以上です。ギリシャ人のロジックが分かって、楽しかった。
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )