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チェはThink Globallyに別れを告げ、Act Globallyは向かった

未唯へ。映画「チェ39才 別れの手紙」を見てきました。先月の「チェ28才」の続編です。キューバ革命成功後、国防大臣になり、ニューヨークの国連本部に乗り込んで、演説していたが、世界中には、まだまだ虐げられている人がいるという思いで、革命の<夢>を追いかけ、カストロに「別れの手紙」を書いて、キューバからいなくなった。

映画はボリビア潜入の日から、つかまって銃殺される日までの300余日を追っています。キューザ革命と同様に、山に仲間と立て篭もり、自分達を鍛え、農民を仲間にしながら、領域を増やしていくという活動であったが、農民は警戒して参画してこない。次第にボリビア軍に追い詰められていく。

潜入した時からの思いを綴った手を本にしたものは、以前読んではいます。それを忠実に映像化していました。

なぜ、ゲバラはカストロに「別れの手紙」を書いたのか、をサファイア循環で考えていました。キューバ革命というローカルでの行動を成し遂げた時点で、チェはグローバルの世界に視点を移した。そこでの思考から行動に移していった。Act Globallyです。それにより、世界のローカルな人々が考え、行動することを夢見た。そして、銃殺された。

では、どうすれば、彼の夢が実現されたのか? その答が最近の「NHKスペシャル 沸騰都市サンパウロ」にありました。ブラジルのルーラ大統領は「圧倒的な農業力を武器に金融危機後の世界でリーダーを目指している」

1975年の国家アルコール計画で、サトウキビをバイオ燃料のエタノール製造に切り替えてきた。東富士時代にアルコール・エンジン開発に苦労していたのは覚えています。エネルギー・環境問題に対する答えとして、ブラジルの国家戦略にしようとしています。

熱帯のアフリカは、サトウキビ栽培に適しており、栽培している国もたくさんある。精製の技術があれば、すぐにでも、エタノール生産が可能です。エタノールが生産できれば、原油の輸入が抑えられる。エタノール生産国が世界に広がれば、現在のエネルギー勢力図が、ブラジルを中心とした新しいものに変わる可能性が出てきている。

これはチェが〈革命〉で試みたAct Globallyを平和的に実現する構想です。サトウキビを通じて、キューバとかアフリカというローカルの循環のエネルギーを作り出し、スターターになります。
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