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循環の旅を始める 

未唯へ。社会では、したり顔で、「正論」を述べる人は多くいます。そういう人に惑わされないようにしましょう。彼らは惑わすのが商売です。こういう本の見分け方は非常に簡単です。読んでいて、同じフレーズが何回も出てくることと、論理が先に進まないことです。同じことを何度も語りかけます。

『民主国家★専制国家 激突の時代が始まる』319クガはそういう本です。先進国を手玉に取って、「こうなっている」ということを何回も話している。単にそれだけです。本当に分かっていない、という気がします。

ロシアの最新の状況から以下のように述べている。

「歴史は繰り返す。はっきり言おう、世界はふたたび以前の状態に戻ってしまったのだ。」

「東西の冷戦が終結したのが一九九一年。それ以後の数年間は、これまでとは違う新たな国際秩序が生まれたかのように見えた。共通の文化や言語、歴史でまとめられてきた国民国家は、あるものは連合して成長し、あるものはその姿を消していった。イデオロギーの対立は消え去り、さまざまな文化が混じりあい、貿易や通信の自由化が進んだ。」

「だが、何もかもが幻想に過ぎなかった。世界は変わってなどいなかったのだ。」

「大国が競い合い、それぞれの地域で覇権を獲得しようと躍起になっている。国際社会は、これらの国々の地位と影響力をめぐる争いの場になってしまったのだ。」

「いまや大国 VS 大国、自由主義 VS 専制主義、宗教 VS 世俗という三つの闘争は時に結びつき、時に衝突しながら繰り広げられている。」

彼は国が歴史を動かすと思っている。だから、最後の「三つの闘争」としかまとめられない。アメリカにも、中国にも、ロシアにも、グループのレベルとか、個人のレベルで未来を創ろうとしている人たちがいます。そういう力が社会を変えていくのです。そういう観点が全てなくなっている歴史観には賛同できません。

未来を考える時に、グローバルからローカルに組替えていくことが要求される。ローカルで力を得たものをグローバルに渡します。その力をグローバルは、他のローカルが回るように使います。循環します。

販売店システムの範囲で、今年、仮説・実証します。その上で、グループが巻き起こす循環がローカルの循環を促すと同時に、ローカルの役割を変えていくことを、社会に訴えていきます。
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