高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

東果大阪さんへ訪問

2005-08-27 | 農業・食育・食文化について
 今日は大阪は東部中央卸市場にある東果大阪の辻岡さんにお会いしてきました。
 辻岡さんは「浪速魚菜の会」創立時から参加されており、大阪府下の生産者さんや奈良・和歌山などの近郷部を取り仕切っておられます。
 大阪市場で珍重される京野菜の流通に対して、大阪から渡った九条葱や水菜を大阪でそんなにもてはやすことになるのだろうか、大阪にも立派に野菜を作っている生産者はいるのにと強く思ったそうです。
 また、辻岡さんは値ごろ感という言葉を心掛けいるともおっしゃていました。心に残る値段設定はしたくないそうです。簡単に説明すると、昨日100円で買い損ねた野菜が、今日は200円になっている。昨日買えば良かったという思いをすることなく、鮮度も価格も安定した商品提供を行いたいといつも思っておられるそうです。誰かが利益を独占するというのではなく、買う人・売る人・作る人という三身一体の関係がすべてバランスのとれた、良い関係を保てることを念頭において野菜の流通に携っているともおっしゃっておりました。
 他にも今の無農薬・有機野菜に対しての消費者の過剰反応や野菜を取り扱う気配り、市場のニーズを調べてそれを生産者にフィードバックすることの大切さや市場の卸において野菜は8分5厘、果物は7分の金額を必ず上乗せしないといけないと法律で定められていることなど、いろいろと教えて頂きました。
 今回、お話させていただいた東果さんの取り扱い高は447億円(平成16年実績)で、大阪の地場の葉物野菜に関しては80%のシェアーを占める大阪でも有数の青果荷受会社です。そのような会社にも関わらず、辻岡さんは私の訪問に関して快く接していただき、いろいろとお話してくださいました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。
 また、後日一緒に大阪の生産者さんの訪問に行くことになりました。主に河内の方に行かれるということなので、今からたのしみです。
  
 
 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 料理監修のお仕事 | トップ | 農業の現状の問題点 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿