高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

能勢・秋鹿酒造 生産者見学 

2007-07-18 | 生産者訪問

 香港での話も書きたいのですが、まずは今月8日に行なわれた大有研のイベントのお話を書きます。今回の生産者見学は、能勢の尾崎零さんと秋鹿酒造さんの見学に行きました。

Dscn2838  尾崎零さんは私の有機農業運動の師で、その活動は全国的にも有名です。そして、ようやく世間がその活動に注目し始めました。ちちんぷいぷいやあまから手帳、NHK講座などなど。 既に尾崎さんのドキュメンタリー映画が出来るくらいだから 当然といえば、当然なのですが。 尾崎さんの畑については、こちらもどうぞ。

 小さな規模でも農家として生計を立てる。しかも有機で。こんな一見無謀とも思える取り組みを実践する尾崎さん。そのカリスマ性はほんと凄いです。人を惹きつける力が凄まじい。多分、いろいろなことを考えながら、取り組んで来たんだろな、と思います。

 その後は、友人の蔵人がいる秋鹿酒蔵さんの田んぼと蔵に。普段なら見学を受け入れていない蔵ですので、とても貴重な体験なのです。

Dscn2845  蔵は明治時代からのものが今でのたくさん残っており、狭いながらもこだわりの酒造りが今も行われています。そしてなにより、案内してくれた蔵人の小林さんの思いの深さを知れば、どれたけ蔵が真摯に酒造りに取り組んでいるのかが、感じられます。忙しい中、一日中一緒に行動を共にしてくれた小林さんに多謝。

 昼食の時に尾崎さんの話があったり、秋鹿酒蔵さんの3種類のお酒に飲み比べがあったりと、ほんと濃い一日となりました。

 別れ間際に尾崎さんと個人的に少しお話する機会が。
 「思想を優先することへの壁を感じる?」
 「そんなときは自分にもあった。大丈夫、必ず花が咲くから 諦めないで。我慢の時はあるけど、必ずそれを乗り越えるこ とが出来る。自分のしたい事がしっかり見つかって、それ を理解してくれる人が集まって来ているなら、大丈夫。もうひと頑張り。期待してるよ。」

 今の活動を続けられているのは、ほんと多くの方々との出会いのおかげだと思います。そして、出会った方々はその分野でトップランナーの方々です。いつもその背中にあこがれて、少しでも追いつけるように願っています。そして、最近はその方達の真似ではくて、自分自身の信念をちゃんと持ち、それを継続させることの重要性を感じています。ほんと、人の出会いや縁が自分を更に強くしてくれていることを感じた一日でした。
 

 

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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おひさしぶりです。秋鹿酒造と尾崎さんの畑見学に... (nakano)
2007-07-19 10:31:10
おひさしぶりです。秋鹿酒造と尾崎さんの畑見学には今回参加できなくて本当に残念でした。予想通り(いや、それ以上に!)いい会になったようですね。土や農や、ものづくりに関わる人の話を伺う機会は、いつも貴重な経験になります。勉強になります、元気ももらえて自分もがんばろうという気持ちになりますね。次回の企画にはぜひ参加したいです。これからもよろしくお願いします。
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nakanoさん (森田龍彦)
2007-07-20 16:28:19
nakanoさん
お久しぶりです、お元気ですか??

ほんと、素敵な一日となりました。
スタッフの私もいろいろと励まされました。

いつか私もすじの通った人物になりたいな、
と強く思いました。でも、そのためにはまだまだ
悪あがきが必要みたいです(笑)。

また是非、お会いしましょうね!!
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