高麗橋桜花 徒然日記ー料理人はどこまでできるのか ー

「高麗橋桜花」店主・「大阪食文化研究所」主宰森田龍彦のブログです。どうぞご贔屓にお願い申し上ます。

市島 生産者訪問ツアー その1

2007-08-31 | 生産者訪問

 先々週の日曜日に市島の生産者訪問ツアーに料理担当として参加しました。その時に作った料理の事は次回にまとめて。

 市島には若手の有機農家さん達が数名いて、皆協力しながらとても明るく・前向きに頑張っています。神戸の愛農人というお店で週末にファーマーズマーケットを開催したりして、頑張ってます。そして、私もそんな彼らと一緒に歩んで行きたいと思います。そう思わせてくれる素敵な人達です。

Dscn3029  まずはブルーベリーの畑を見学・収穫させてもらいました。
 初めてのブルーベリーの収穫体験。その実は流通しているものとは明らかに違います。しっかり完熟を迎えた実は粒も大きめで、甘い。酸味が気にならないし、しかも有機。ほんと美味な実でした。ご馳走さまでした。

 ここの園主はまだ20代後半。かなり若いくて、しかもIターンの新規就農者です。結婚を機に市島に移り住み、農業を始め、今年第一子を授かりました。もちろん、農業での収入はまだまだこれからです。にも関わらず、自分の選択を信じて頑張っている。今私の目の前にあるとても美味なブルーベリーは、これまでの悩みやこれからの不安と戦いなら、自然と調和しながら出来た傑作です。話を聞いていて、心が熱くなりました。

 その後、市島はとてつもない夕立に見舞われて、午後から予定していた他の農家さんの畑の見学やお手伝いが中止になってしまいました。農作業を出来なかったのはざんねんでしたが、ピーカン続きだった畑の野菜達には恵みの雨になったようです。
 夕方から市島の生産者の方たちの野菜を私が料理しての食事会がスタート。私自身は料理の提供でバタバタしてしまい、後半に少しだけゆっくりと話すことが出来ました。実際に話は出来なくても野菜を通じて、料理を通じての会話は出来たのではないかな、と思っています。

 この市島には私たちの良き先輩の農家さんの橋本さんがおられます。そう、私の夢の一つはその方から託されました。 その夢の話はまた後日に・・。
 私が農家さんに愛される料理人になりたい、「もし、食糧難が起こった時に、あいつが苦しんでるなら助けてやろう、と思ってくれるくらいに農業に貢献したい。」と言ったら、「もうなってる。」と言ってくれました。また、心が熱くなった。

 食材の良し悪しも大切だし、それを活かしきることも大切。でも、私はまずはこの感動を伝えたいと思ってしまう。料理人として高みを目指すだけではなくて、人として遠くまで到達したい。そのために愛するだけでなくて、愛されるだけの人物になりたいと思う。そんなことを強く感じる一日でした。

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2 コメント

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こんちは~自分の選択を信じて頑張っているのか、... (ふるふる)
2007-09-06 17:13:52
こんちは~自分の選択を信じて頑張っているのか、のめり込んで周りが見えていないのか。。。?!超マイペースな?彼の嫁です。
ようやくブログ拝見させていただきました♪姫がちょこっと一人で遊んでいる隙に・・・
確かに農業ではなかなか生計は立っていないのが現状ですが、そこんところまぁ楽観主義に、毎日楽しんで頑張っています。
また機会が有れば遊びに来て下さ~い♪
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 >ふるふるさん (森田 龍彦)
2007-09-09 18:38:10
 >ふるふるさん
 書き込み、有難うございます。
 ニコニコ旦那様ですが、かなり頑固者みたいですよねー。お話してて、芯の強さを感じましたよー。

 是非、また遊びに行きますよー。今度はお酒を飲みながら、いろいろと語りたいです。
 
 奥様もお体を大切にして、子育て頑張ってくださいね。
 
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