私がこのブログを書き始めて、ちょうど三年目に突入しました。書き始めたときは、まさか今もこんな状態の自分がいるとは想像もしていませんでした。
この2年という月日で、自分がどれだけ多くのことを学び・感動し・語り合い・悩み苦しんだか、言葉ではうまく表現出来ません。料理人と名乗りながら、自分の料理を食べてもらう場所を持たず行動することは、想像以上に難しいことでしたし、ほんとうに自分は料理人と名乗る資格があるのだろうかと考えることもあります。魚菜の会やまんでい会を通じて広がる料理人の方々との交流はとても刺激的でもあり、また料理に没頭できる環境がうらやましくもあります。
ただ多くの生産者の方々との交流や大阪府有機農業研究会の活動を通じて、より大きな目標が自分の中で芽生えたことも事実です。料理人は、食べてもらう方にとって生産者や物流、物販などを通じて届けられる「食」の最後の位置づけのように感じています。料理人の料理は、多くの恵みや支え無しに成り立つことがない循環の中の一部でしかないのです。そのことを多くの出会いから感じています。
最近は料理人と生産者の距離がかなり身近になってきて、消費という面ではかなり貢献できるようになってきたように思います。ただ、それも食材ありきの考えでは寂しいし、これからの料理人は更にもう一歩踏み込んで、生産者の方や食の環境への恩返しをしても良い時期にきたのではないかと、考えています。そう、小さな小さな努力かもしれませんが、たくさんの人が食や自然を意識するだけで、それは大きな流れを生み出すのではないかと思うのです。
2年前と同じで、今でもまだまだ勉強中の身ではありますがこの間の努力が認められて、料理の講師の依頼や魚菜の会の理事に任命されたり、野菜のソムリエのコミュニティー大阪の会長を務めさせてもらったり、NHKや民法、新聞の取材を受けたりしました。特に嬉しかったのは、2つの有機農業にかかわる団体から講演の依頼を頂いて、しっかりと成し遂げることが出来たことです。
自分の可能性を信じる、信じることが出来なくてもあきらめない。ずっと、この思いを抱いて取り組んできました。スマートを装って冷めて生きるよりも、泥だらけ・傷だらけになっても情熱的に生きたい。自分が生まれてきた意義みないなものを少しでも残せるような、たとえ残せなくても自分自身が感じるような生き方がしたいです。今までにもつかみ損ねた夢やかなわなかった希望はたくさんあるけど、今は本当に自分がしたいことにほんと少しずつですが近づいているように思います。
料理人としての夢と私個人の夢。どちらか一つを叶えるだけでも大変なことですし、相容れない所も多々あります。しかし、今は何とかその両方を叶えたいと一喜一憂しながら真剣にもがきながらも思っています。
そして、このブログを読んで下さった方へ。
自分の可能性や本当にしたいことから目をそらさないでください。そして、考えることも大切ですが、まずは一歩前に動き出してみてください。そのすれば、何か今までに見えなかったことが見えてくるはずです。例え本当にしたいことが仕事として取り組めなくても、ライフワークの一部になることで大きな充実感を得られるはずです。
今、私は料理人という仕事が大好きで、料理人の仕事にたくさんの可能性を感じています。やはり自分の料理を食べてもらって喜んでもらえる時は最高ですし、喜んでくれる人がいるということが幸せです。まだまだ、これからも茨の道は続きそうですが、たくさんの人に支えられながら、頑張って夢を実現させたいです。
これからよろしくお願い致します。
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