霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

句集「泣かせ節」

2023-06-20 22:55:44 | 仲間
 6月2日に紹介した久光良一さんの句集「泣かせ節」は既に購入済だったが
久光さんからも贈られて来て大変恐縮している。
  著者は「妻の死を乗り越えて生きて来た三年に及ぶ過程の記録とコメント
している。
 妻にオンブに抱っこの私は「妻の死を乗り越えられる」自信は全くない。
 今回の「著者謹呈本」は20年前に奥様に先立たれ、寂しい一人暮らしながら
も会社経営者として現役で頑張り続けている仙台のOさんに贈ることにした。 

   「酒は一合で足りてほろりと老いを横たえる」

 「一合の酒でことたりて単純に生きている。」

 呑兵衛は「久光さんも呑んでいる」と安心したりして・・・。




 
あとがき
   令和二年三月に妻が急逝しました。その時に作りかけていた第四句集は
令和元年までの句をまとめたものでしたので、妻の死に関する句は載せて
おりません。したがってこの句集は、妻を失って一人になった男が、妻の死
を乗り越えて生きて来た三年に及ぶ過程の記録ということになってしまいま
した。
 人生いつ何がおこるかわからないということ、そして何があっても生きて
いる限りは、しなければならないことをしながら、前に進んでゆくしかない
ということがわかった三年間でした。
 年齢も八十八歳、曾孫のいる歳となり、もう生きいきとした句を作ることも
できなくなりましたが、なんとか年輪を感じさせる句が作れるよう、精進した
いと思っています。
 自由律俳句は詩の極限です。私はその極限をきわめるためにも、生きている
限り詩情を持ち続けることをモットーにして、これからも探求を続けてゆくつ
もりです。
令和五年三月  久光 良一 

コメント (3)
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「酒は人生という手術に耐えるための麻酔薬だ」

2023-06-19 21:26:39 | 
  六カ月の断酒期間を過ぎてからほぼ毎晩呑み始めた。
 「目前の快楽」を優先し健康長寿は二の次にしているのかもしれない。
 野放図に快楽を求めるのも良くないが、無理に禁欲生活を続けるのも
ストレスになるような気がしないでもない。
 「せめぎ合い」で着地点が見い出せずに過ごしている時、毎日新聞「余禄」
に興味深い記事が掲載されていた。

 (梅雨の中休みか、今朝は雲一つない快晴だった)

毎日新聞「余禄」 2023.6.19 
 アイルランドとスコットランドはともに「ウイスキー発祥の地」を自負してい
る。英語のつづりでも譲らず、アイルランドでは「whiskey」と「e」が入るのに
対し、スコットランドでは「whisky」である▲飲酒好きの多いアイルランドで
先月、アルコール容器のラベルに健康被害に関する警告表示を義務づける法律が
成立した。3年後に施行され、メーカーはがんや肝臓病、妊娠中のリスクについて
表示しなければならない▲「飲酒が疾病リスクを高めるのは確か」というのが
政府の立場だ。ドネリー保健相は消費者本位の決定である点を強調し、「今後、
他国が同じ道を歩むのを楽しみにしています」との声明を発表し、一方、世界の
酒造業者などはこの動きが広がることを警戒し、「不合理で行き過ぎたルールだ」
と批判している。南アフリカでは2017年、同じような法律ができたが、内外から
の批判や抗議を受けて20年に廃止に追い込まれた
▲飲酒の健康被害に目を向けるべきだとの声は強い。世界保健機関(WHO)
も今年初め、「健康に影響を与えない安全な量はない」とし、「百薬の長」と
する考えを否定した。アイルランドの新法もこうした流れの中にあるようだ▲酒は
緊張を和らげ、会話をスムーズにしてくれる。左党としては、こうした効用も口に
たいところだが、どうも風向きは良くない。
 アイルランドのノーベル文学賞作家、バーナード・ショーは言っている。
「酒は人生という手術に耐えるための麻酔薬だ」
  
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「みんなで考える」とチャットGPT

2023-06-18 22:03:17 | 社会
    藻谷浩介氏のデータを駆使した主張は、いつも説得力があって分かり易い。
   今朝の毎日新聞「時代の風」も傾聴に値する内容だった。
  チャットGPTの問題点指摘も大変興味深かった。

 (タマネギに続きニンニクも収穫)

「みんなで考える」日本 人口減、乗り切れるのか
=藻谷浩介・日本総合研究所主席研究員(毎日新聞「時代の風」2023.6.18)

 続々と現れるさまざまな社会課題をどう受け止め、どう対処するか。常に
自問するのは、「その現実認識と対処策を『宇宙人』に説明したら納得する
のか?」ということだ。「宇宙人」はもちろんたとえで「世の空気から自由
で、事実関係や自分の利害得失を客観的に、ドライに把握できる存在」だと
認識されたい。
 そうした「宇宙人」の対極が、最近話題の、文章を生成する人工知能だろ
う。何かテーマを与えると、インターネット空間にある膨大な文字情報を
参照し、日本語の文章に要約してくれる。特に条件をつけない限り、言葉を
世間で多用される語順と用法でつなぐので、すんなり読める。
 だがその中身が、客観的で正しいとは限らない。仮に、この人工知能が
中世にあれば「地球は平面」と答えただろう。1945年7月に運用されていれば
「一億玉砕の覚悟であれば日本は必ず勝つ」とし、「竹やりでB29を落とす
方法」を教えてくれたに違いない。
 つまるところ、この人工知能は、意見の取りまとめの天才だが、情報の真偽
の判定はできない。客観と主観を区別できる「宇宙人」ではないのだ。だから
こそ「自分で考える力はない」と指摘されている。ただ、「自分で考えない」
のは人工知能だけだろうか。
 解剖学者で東大名誉教授の養老孟司氏は、最近の筆者との対談で「日本人は
小さいときから、学校でも社会でも『みんなで考えましょう』と教育されてき
ました。でも、どうやって『みんなで考える』のでしょうか。動作ならみんな
で合わせることはできますが、『考える』のは一人一人でしかできないこと。
つまり『みんなで考える』とは、『自分では考えず、みんなの考えに合わせ
る』ことでしょう」と語った。
 その通りだ。「みんなで考える」ことが、多数派の意見を自分の考えとして
取り入れることならば、人工知能のやる作業と本質は同じである。そもそも日
本の教育自体が真偽を判定する能力を鍛えず、「正解」とされるものや解法を
暗記させるばかり。いや、日本だけではない。中国やロシアはもとより、世界
中に「みんなで考える」人が充満しているのではないか。
 岸田文雄政権が「異次元の少子化対策」を打ち出した。日本の出生者数が
第2次ベビーブーム後、減り始めてから約半世紀。4割程度に減ったのを受け、
ようやくこれは大問題なのだと「みんなが考え」始めたようである。
 だが、その財源の生ぬるい議論を見ていると、事態の深刻さについて、
やっぱり「みんなはあまり考えていない」ようだ。過疎地を見れば明らかだ
が、人口が減れば需要と労働力が減り、企業は苦しむ。そうであれば、旧来型
の「景気対策」の予算を十数兆円削り、出産や子育て、高等教育の無償化に回
すのが筋ではないか。
 2010年刊行の拙著「デフレの正体」で、経済低迷の主因は少子化だと指摘。
少子化対策と賃上げ政策が最優先だと説いた。しかし12年末に政権に復帰した
安倍晋三氏は、同じ「異次元」でも、金融緩和というまったく見当違いの策に
全力を投じ、退陣後も亡くなる間際まで、同書の内容を公の場で批判し続けて
いた。
 それでも彼には自身の信念があった。それに対し、政官財界や言論界の多く
は「みんなで考え」、漫然と偏った政策に従い、乏しい成果を漫然と受け入れ
ただけなのではないか。だから彼らは「異次元の少子化対策」に対しても「み
んなで考え」、漫然と成果の出ない対応を繰り返しそうだ。
 新生児が半減以下になったからには、総人口もいずれは半減以下になる。
移民頼みも難しい。17年と22年の0~4歳児の人口を比べると、中国や欧米のみ
ならず、東南アジアやインド、ラテンアメリカまでもがマイナスになっている
(国連経済社会局人口部の中位推計)。今の乳幼児は近未来の若者だ。若者が
既に減っているタイや中国は、労働者を日本に出さなくなって久しいが、他の
アジア諸国も早晩、これに続く。
 状況の抜本的な改善は「みんなで考える」教育が改められ、「宇宙人」のよ
うな客観性を備える世代が登場する先になるのではないか。人口減はマンパワ
ーや規模の利益も深刻に減らすが、経済は大打撃でも地球環境には優しいと
信じ、順応するしかない。=毎週日曜日に掲載 
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泥だらけの人生 パート2

2023-06-17 21:48:17 | 
 昨日から一転して晴天となり30℃を超える猛暑となった。
   そんな猛暑下、畝間に雑草が目立つ田圃で除草機を押した。
   雨水を下したばかりの田圃は除草機を押す絶好のタイミングで 緑の絨毯と
化した畝間が床屋を終えた坊主頭のようにスッキリし、稲も気持ち良さそう
だった。
   熱中症の心配もあり老体に無理は禁物と知りつつも、田圃の途中で止める
訳にも行かず二枚目を終えるまで頑張り抜いた。


 その後、汗まみれ泥まみれの衣類を全部脱ぎ捨て水分補給をし、一時間余
の休憩をとって体力の回復を図った。 
 除草機押しダブルヘッダーの第二試合は午後5時から開始。
 少し涼しくなり風も出て来たので暑くは無かったが、終盤は脚がヨレヨレと
なり折り返しの都度除草機を持ち上げる力も頼りなかった。 
 それでも丁度7時に終了し、予定以上の進捗にルンルン気分で帰宅し、
入浴後のビールも予定以上になってしまった。

 夕食後はバレーボールネーションズリーグのドイツ戦を観戦。
 先日のセルビア戦同様に勝負所で力を発揮出来ないのは弱い証拠。
 女子は以前よりもチーム力が弱体化しているように見えた。
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大谷が勝利投手に

2023-06-16 19:37:11 | 趣味
 梅雨の雨とは思えない豪雨となった。 
 田圃の水は既に落していたが、それでもプール状態となった。


 雨が強過ぎるので産直巡りは午後に変更し、大谷二刀流の観戦に切り
替えた。
 一点差の勝利投手の権利を得ながらの交代だったが、綱渡り的な投手
リレーとなった。
 大谷が2ランを打ったあとは「もう大丈夫」とタマネギ干し後に、再び
TVを観たら最終回に満塁の大ピンチとなっていた。
 結果だけみると「楽勝」だが、内容的には久し振りの勝利投手の権利を
失いかねないハラハラドキドキの試合展開だった。
 試合途中に、解説者が「サインはキャッチーが出すようにした方がいい
のでは」とコメントしていたが、私も同感で以前から「そうすべき」と
思っていた。
 いずれにせよ、大谷が久し振りに勝利投手になったことを歓びたい。
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