霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

自給への拘り

2008-02-03 20:23:45 | 生活
中国製冷凍餃子問題で、日本中がパニックに近い状況になっている。
中国製の食材なしには「学校給食も成り立たない」との報道もあった。
しかし、日本の食糧供給システムの脆弱性は今に始まったことではない。
何らかの天変地異があれば輸入がストップすることなど何時でも起こり得ること。
今回の事件は、ささやかな「ホンの一例」に過ぎない。

こんな事件が起きても、申し訳ないが殆んどの食材を自家生産物で賄っている我が家には何の関係も無い。
やはり「日本の農業問題・食糧問題は、農家の問題ではない」と言えるようだ。



三回に分けて味噌作りをしているオバサンは今日が二回目。
味噌用の麹を作るのに併せて漬け物や甘酒用の麹も作り持ち帰った。
冷凍庫に保管して小出しにして使う。
どこかの冷凍物と異なり、我が家の米で作ったものなので安心して食べることができる。

しかし、自給に拘るのは「安心」だけが理由ではない。
収入が少ないから支出を極力抑制したいとの気持ちの方が強いかもしれない。

このように金銭的に恵まれない農業を職業として選択する若者は少ない。
日本の農業問題・食糧問題の根本はそこにあるような気がしている。
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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (つー助)
2008-02-03 22:15:17
「自給に拘るのは収入が少ないから・・・」いいえ
いいえ、そんなこと言わないで本音を言って下さいよ!「体のことを考えた贅沢な食生活がしたいからだ」と。いくら都市住民が羨んでもできない最高の
贅沢ですよ。良質な野菜と大豆加工品の味噌汁、ご飯の日本型食生活。これからは平均寿命の格差も出てくるでしょう、食生活の中身によって。
農村部の人の方が長生きできるんじゃないですかね、食生活を見てると。
「早寝、早起き、朝ご飯」ですよ!
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Unknown (masa)
2008-02-04 00:01:37
哀しいかな、私らは近所のスーパーに売っているものしか食べていません。世の中、健康食品ブームだなんて言われてますが、無農薬、有機栽培の食品なんて高級すぎて価額が割高です、とても、毎日の食卓に乗せるために購入など出来ません。そうせざるを得ないのは、やはりお金です。1円、2円を睨むようにして毎日買い物をしているのが現実です。
食にに関しては、オジサンたちは、最高の贅沢をしているわけでして、それをお金に換算したとしたら、現金収入よりも、自給分がはるかに大きいのは納得です。バリバリ食えるところが羨ましい。中国産ばかりで、最近は恐くて。
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Unknown (ぴんくちゃん。)
2008-02-04 05:12:18
おはー前から産地偽装が、わが国でも、問題になり日本じゆうが、騒ぎましたよね。さあ政府は大慌てこれで、いいのでしようか;;;;;;。農家を継ぐ人がいなくなり、若者が少なくなり、高齢化に
っつてどんどん農家が衰退していくでしようね。だから少しお高くてもおじさんからの、おいしい安心安全の、ものを、頂いています。さあ政府はどうする。国の安全もいいけど、一番大事なしようくの安全考えてもらいましよう。
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Unknown (スベルベ)
2008-02-04 11:54:49
今回の冷凍食品問題は日本の食への警鐘でもあると思います。何か変です。これほど中国産の冷凍食品に頼っているとは普通ではありません。昨日帰宅した娘は言いました。「冷凍の餃子ってのも寂しいね。」本当ですね。そんなに食の手抜きをして、余った時間を何に使っているのでしょう。読書が増えたとも思えません。なんだか、生き方そのものまで安易な方向に流れています。総てを為政者のせいだとは言いませんが、食料自給率39パーセントの国を作ったのは誰でしょう。あ、あんなバカな政治家達を選んでいるのは私達か。食の選択と同じで安易ですね。
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Unknown (みかんちゃん)
2008-02-04 13:56:45
今回のことで、一番ショックだったのは、生協が中国の人たちをこき使い、低賃金で作らせた冷凍食品を専売公社の子会社から買いとり、売っていたことです。こんなの生協なんかじゃないと思います。
生協は、働く人たちが、みんなで、お金を出し合い、共同購入したのが、始まりです。それが、他の国の働く人たちの犠牲の上で、安い価格を作っていたなんて。食料は自分たちの国で作ることが大切なことは、一般の人たちは結構必要と思っているのに、政治家は食料の自給を必要と思っていない人が多いと思います。
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Unknown (つー助)
2008-02-04 15:22:46
今日は「内勤」なので、3時の休憩がてら、もう1コメント!先日のそばのエネルギーで(!?)笑。
「食料自給率」って誰の行動できまるのでしょうか?政治家でも農林漁業者(生産者)でもないと僕は思います。それは、生活者である皆さんの食事で下がり続けてきたと感じてます。1日3食の内
「ご飯(米)」を何回食べてますか?1年間の
約1000食の中で。パン、うどん、ラーメン、パスタなどそれらを多く食べれば、必然的に下がるのです。だからといって、その原料の「小麦」を日本で生産といっても、栽培適地やコストの問題で簡単にはできないのです。日本の気候に合ってるのが
「米」ですよ!適地なんですね。そのご飯(米)を
食べず、「食糧自給率うんぬん・・・」はないと解釈してます。政治でも生産者の努力でもなく、生活者の当事者意識だと思ってます。
米、野菜、果物の店頭小売価格は15年前の6割から7割の水準ですよ。
15年前、今のような冷凍食品が溢れてなくても
きちんと食生活ができてた。
食のあり方は「食べる人の当事者意識」と思ってます。ちょっと、まじめに。by 食関係者
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Unknown (「霜後桃源記」)
2008-02-05 05:35:53
つー助さん
コメントありがとうございます。
自分自身は豊かな食生活をしていると思っているのですが、世の中の大多数の価値観とは一致していないと思っています。

masaさん
コメントありがとうございます。
都市部と田舎では環境が違うようですね。
我が家の無農薬栽培野菜は、他の野菜と価格は同じです。
余分に手がかかるので本当はもっと高くしたいのですが、それだと売れ残ってしまうようです。
市場の責任者は、「農薬をどんどん使って見映えの良い作物を出荷しろ。そうしないとさばけないぞ」
と話していました。
日本の作物だって安心とは言えないと思っています。
なぜなら安全な農薬などあるはずかないのですから・・・。
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Unknown (「霜後桃源記」)
2008-02-05 05:56:13
びんくちゃん
コメントありがとうございます。
いつもお買い上げ頂きましてありがとうございます。
言い訳をさせて頂きます。
我が家の野菜は決して高くありません。無農薬栽培であるにもかかわらず、一関の市場価格と同額です。
仙台までの送料分は高くなるかもしれませんが、仙台とは価格差がありますので、その差分で十分に送料分はカバーできていると思っています。
皆さんに安心して美味しいものを食べて頂こうと思っている一関の百姓の心意気に引き続きご理解をお願い致します。

スベルベさん
コメントありがとうございます。
全く同感です。
「食の問題」は最優先事項だと思うのですが、長年放置されて来ただけでなく、逆に危険水域に近づいていると思っています。
これだけ騒がれても、また時間が経つと忘れ去られる可能性もあると心配しています。

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Unknown (「霜後桃源記」)
2008-02-05 05:58:55
みかんちゃん
コメントありがとうございます。
我が家では買い物は生協と決めているので、今回の報道で意外な気がしました。
逆に言うと生協でさえも中国産を扱わねばならないぐらい、中国産が「一般化」しているということなのでしょうか。
米以外は自給できていない訳ですから、都市部で暮す人は国産に拘ると食べるものがなくなります。

つー助さん
コメントありがとうございます。
無断でブログに再掲させて頂きましたことをお許し願います。
オジサンも最近は「うどん」を止めてご飯にしています。
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Unknown (うなう)
2008-02-10 14:56:48
コメント、ありがとうございます。
国内自給率高かった頃には、国内でも毒物混入があったりして、それが有機農業運動の原動力になったわけですからね。のど元過ぎて、熱さ忘れていたのかも?中国企業だけを悪者にはしたくない、問題ですね。
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