自分が作った米や野菜を食するのが百姓の歓びのひとつ。
自家生産の小麦でスイトンや手打ちうどんを作るのも同様だが、その愉しみ
が奪われる事態が生じた。
昨年、県内で生産した小麦の一部が赤カビ病に汚染され、小麦粉として市場
に流通してから回収する大騒ぎがあった。
以前から、小麦生産者には「赤カビ病を予防するための防除」が義務付けら
れているが、それでも防ぐことが出来なかったようだ。
再演防止のためJA岩手では盛岡の検査機関の検査を経ない小麦は「流通
させない」措置を講じたため、自家生産の小麦を直接業者に精粉依頼すること
も出来なくなった。
生産者もスーパー等から小麦粉を購入しなければならないことから、我が家
が保有する「きな粉用精粉機」が小麦にも適用できるどうかの検討を始めた。
(稲刈りを目前に控えた田圃。台風襲来で倒れないことを祈るばかり)
昨年秋に播種した小麦は全く発芽しなかったことから、今年の小麦の収穫は
無く、仲間から分けて貰った小麦の精粉依頼に行って初めて「その驚くべき事態」
を知った。