霜後桃源記  

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昭和の旧弊、一掃のとき

2024-01-07 19:08:51 | 社会
   自民党の裏金キックバック事件で逮捕者が出て、一見検察が責務を果たしている
かのように見えるが、一方で「4000万円以下は悪質ではないから立件しない」と
いう検察内部のルール(?)については釈然としないものを感じる。
 検察は「起訴便宜主義」を隠れ蓑に公然と「法の下の平等」に反する動きをして
いるのでないか。  
 就農以来、真っ当な意見どころか法律さえも通用しない地域社会に絶望に似た
心境に陥っているが、それが役所、警察、検察のみならず「法の番人、人権擁護
の最後の砦」であるはずの裁判所にも蔓延していた。
 今朝の毎日新聞「時代の風」欄に藻谷浩介氏が「昭和の旧弊、一掃のとき」と
題して書いていたが、地域社会のみならず日本全体が同様の状態に陥っていると
いうことかもしれない。

 
 以下、今朝の毎日新聞「時代の風」欄(2024.1.7)から一部抜粋

 公共空間での喫煙や各種のハラスメントは、さすがに野放しにはされなく
なった。
 多様性を認めず一律の行動を強いる、不祥事に際しまずは情報隠しに走る、
といった昭和的な組織文化にもメスは入りつつある。
 だがなお残るのは「強い立場の者が、自ら改めるべきを改めようとせず、
その傍らで弱い立場の者が、筋の通らない我慢を強いられる」という社会構造
だろう。
 インボイス制度で1円単位の税務申告に時間を取られる零細事業者を尻目
に、無税の政党交付金や政治献金を使い放題の議員。森友事件で赤木雅子さん
の請求を門前払いし、法秩序への信頼を自ら壊す裁判所。沖縄への基地集中が
軍事的にも悪手とされる中、琉球海溝に正対し津波の危険性もある地盤軟弱地
帯に、意地になって軍用滑走路を建設し続ける政府。
 昨年も昭和の旧弊が荒れ狂う中に暮れた。
 旧弊を改めぬ者たちは気付くべきだ。
 権力のための権力に堕した万年与党と、若い人材に逃げられる官僚組織を、
それでも信頼して諸事お任せし続ける、というおめでたい人は数を減らしている
ということに。
 権力側は経験上、「大衆の怒りは続かない」と思っているのかもしれない。
 「モリ・カケ・桜」の際の安倍政権のように、外部の脅威に国民の目をそらさ
せることが可能だと。
 だがその繰り返しは、潜在的な政治不信を増大させ、水面下での法秩序の崩壊
をかえって促進するだけではないのか。
コメント (2)
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