霜後桃源記  

安心、安全と美味しさへのこだわり
そんな「こだわりの農業ブログ」を毎日更新
主役の妻は生産部長、夫は営業部長兼雑用係

二度あることは三度ある

2023-11-25 20:54:35 | 家畜
 金網の穴を塞ぎ電気柵で囲って完璧かと思っていたイタチ対策に抜け穴が
あったらしく、昨夜、別の部屋の金網が破られ三度目の被害に遭った。
  1回目49羽、2回目29羽、そして今回は26羽で、この5月末に納入され
8月末から本格的に採卵が可能となった120羽の大半を失ってしまった。

   このままでは産直への供給責任を果たせなくなることから以前取引のあった
福島の育雛場に連絡し、新しい雛を調達することにした。
  それでも、納入時期は早くとも1月以降とのことなので、現有勢力で来春まで
凌ぐ必要がある。


   今朝、前回と同様に棟梁さんに来て貰って対策を協議した。
  そして、太い金網に張り替えるだけでなく、腰板を今の倍の高さにすると共に
外側をトタン張りにしてイタチが滑ってよじ登れないようにすることにした。
  その工事は来月上旬となるので、穴を空けられた金網には応急措置を講ずる
とともに、電気柵の支柱の位置も変え「抜け道」の解消を図った。
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鶏舎

2023-11-18 20:31:52 | 家畜
 イタチの被害を受け、鶏舎の金網を太いものに張り替えるつもりで棟梁さん
にも来て貰ったが、太いものに替えたとしても万全とは限らない。
 また、張り替えたとしても5年ぐらいで腐食してしまうことから、今回は部分
補修のみで全面張り替えを延期し、その分、電気柵を三重線で囲うことにした。
 そうすることによってイタチのみならずクマ対策にもなるものと考えた。


   二部屋に分かれていた同期の仲間が73羽も居なくなったことから一部屋に
統合することにした。
  鶏は感情とは無縁なのか、仲間を失っても何事も無かったかのように水を
飲んでいた。
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今度は29羽の被害

2023-11-16 21:18:36 | 家畜
 10月20日にイタチの被害で若鶏44羽を失ったが、昨夜再度の被害に
遭い今度は若鶏29羽を失った。 
    鶏舎の中には身体と切り離された鶏の首が散乱していた。
 イタチの強烈な牙は鶏の首の骨を容易に噛み砕砕くのだから、金網を食い
千切ることなど容易なのことと思われた。
 都合73羽を失い、このままでは来春以降の卵の供給に支障を来たすこと
から新たに雛を追加注文することにした。
   また、数年前に張り替えたばかりの金網だったが、更に太いものに張り替え
るよう棟梁さんに依頼すると共に鶏舎を電気柵で囲うことにした。


 
 今年は猛暑の影響で白菜はほぼ全滅状態となったが、大根は何とか
自家消費分だけは確保出来た。
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鶏卵価格

2023-10-29 20:40:13 | 家畜
    昨季、鳥インフルによる大量の殺処分で「物価の優等性」と言われて
いた鶏卵価格が高騰した。
    鶏卵価格が半世紀近くも驚異的な低価格を維持しているのはゲージ飼い
により「大量飼育」が大きく影響している。
 「一万羽程度の規模では経営が成り立たない」のが実情。
 しかし、家畜保健所によると「日本もアニュマルウェルフェアの世界標準
を無視出来ない状勢となりゲージ飼いが見直されるので、鶏卵価格が低価格
に戻ることはない」とのこと。

 (明朝の産直出品を待つ鶏卵)
 我が家の養鶏事業は超零細であることもあって収支率は良くない。
 労務費をゼロカウントで自家消費用を兼ねていることで何とか成り
立っている。
 産直では1個40円で販売しているが「県内の平飼い卵の相場に比べると
かなり安い」とのことだったので、今日から10円値上げしてみた。
 1日のみでは判断出来ないが、今日の販売数は従来と変わること
無かった。
 ペイする養鶏事業とするため段階的に相場に近づけるように出来た
嬉しい。
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人生万時塞翁が馬

2023-10-20 18:58:50 | 家畜
    二本柱の一本が欠け、更に、医大への往復に半日を要するという超多忙
で過酷な中、春に納入され8月末から卵を産むようになったばかりの若鶏が
獣(イタチかも?)に襲われ44羽も命を落していた。

 今、朝の4時は未だ暗い。
 鶏舎と同棟の加工室で出荷準備をしていた際、鶏の悲鳴が聞こえて来て
いたが、イジメラレッ子がいつも悲鳴をあげていたので特段気にすること
も無かった。
 しかし、昼間ならいざ知らず暗い鶏舎でイジメが起きるのを不思議に
思いつつも、目の前の仕事の片付けを優先させてしまった。
 夜が明け給餌しようと鶏舎に入って驚いた。
 一番南側の若鶏の部屋の大部分が命を奪われ、首が無いものも多かった。

 
 見回して見たら、腰板の直ぐ上の金網に10~15センチほどの穴が
空いていた。
 ネズミが金網を食い千切って出入りしていた穴が次第に大きくなった
ものと思われるが、毎日鶏舎に入っていながら全く見落としていた。
 直ぐに金網と板を用いて穴を防いだ後、死骸を拾い集め鶏達にお詫びを
しつつ荼毘に付した。
 「泣きっ面に蜂」ともいえる不幸続きに「塞翁が馬」の一節を思い起こ
し自分を奮い立たせるしかなかった。

  「ああ、此れ何遽ぞ福と為らざらんや」
コメント (2)
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