shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

GO FOR IT, BABY -キオクの山脈- / B'z

2012-04-07 | B'z
 やっとのことで1週間が終わった。新しい職場の水がイマイチ自分に合わないこともあって、めちゃくちゃストレスの溜まる毎日だったのだが、こんな時は元気になれる曲を聴いて気持ちを切り替えるに限る... ロックだ... ノリノリのロックしかない。
 とまぁこのように酸欠状態の金魚みたいに口をパクパクさせてロックのプリミティヴな衝動を求めていた矢先、先月アマゾンで予約しておいた B'z のニュー・シングル「GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-」が届いた。何というグッド・タイミング、まさに干天の慈雨、ネコにカツオ節、shiotch7 に B'z である。この曲のサビは先行オンエアされているペプシの CM で聴いてすでに脳内リフレイン状態だったが、これでフル・ヴァージョンをアルテック・ヴァレンシアの大音量で思う存分楽しめるのだ。私にとってこれ以上の活力剤はない(^.^)
 ペプシのCMでオンエアされていた 1st beat の「GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-」は「SPLASH!」を想わせるようなミディアム・テンポの骨太ロックで、ジョーン・ジェットの「アイ・ラヴ・ロックンロール」のように高揚感を煽るようなリフを巧く使ったカッコ良いナンバーだ。王道中の王道をいく松ちゃんのエッジの効いたギター・リフといい、稲さんの一人追っかけコーラスといい、この曲には B'z サウンドの魅力がこれでもかとばかりに詰め込まれており、隠し味的に使われているシンセも効果抜群、途中のブリッジ部分で松ちゃんのヴォーカルが聴けるというのも楽しい。
 この曲は歌詞も最高だ。 “あの日に帰りたいと望んでも There is no turning back♪” ときて “Go for it, baby コエテユケ 幸福の瞬間を じっと見つめたら 捨てちまいなよ あの日の僕はもういないんだから~♪” とキメる歌詞は、不本意な転勤で前の職場を懐かしんで凹みまくっていた私にめっちゃ元気をくれたし、ラストの “本当の最高はこれから始まる~♪” というフレーズも「The Best Is Yet To Come」みたいな感じで聴く者にポジティヴなエネルギーを与えてくれる。この曲は “楽しかった過去にいつまでも囚われるな、記憶の山脈を乗り越えて、前を向いて進んでいこうぜ!” という力強い応援歌なのだ。
 更に特筆すべきはこの曲の PV のカッコ良さで、ハッキリ言ってもう鳥肌モノ! 監督はフランス人らしいが、何度見ても曲想とバッチリ合った斬新な映像処理に目を奪われ、画面に釘付けになってしまう。それにしても2012年の今、楽曲としての高いクオリティーを維持しながらこれほどロックのプリミティヴなパワーを体現しているバンドが他にあるだろうか? ホンマに B'z ってカッコエエなぁ(≧▽≦)
 2nd beat の「仄かなる火」は「永遠の翼」タイプの典型的な B'z バラッド。ヘヴィーなロックのカップリング曲として2曲目にバラッドを持って来るというのは彼らのいつものパターンで、どうしても ド派手な 1st beat の箸休め的な存在になってしまう危険性を秘めているが、この曲は何度も繰り返し聞くうちにハマってしまう中毒性を秘めたスルメ・チューンで、松ちゃんのよく歌うギター・ソロがごっつうエエ感じ。「アローン」のセルフ・パロディーみたいな後半部の “Waiting for the sunshine~♪” の懐かしさ溢れるメロディー展開もたまらんわ(^o^)丿
 3rd beat の「流星マスク」、まるで昭和のヒーロー・アニメか何かと間違えそうなタイトルだが、歌詞の一節 “流れる星を追いかける マスクの男~♪” (←ココの一気にたたみ掛けるようなメロディー展開が好き!)からテキトーにでっち上げたような安直さに笑ってしまう。曲調はアップテンポで底抜けに明るいポップ・ロックで、「GREEN」(2002年)や「ザ・サークル」(2005年)あたりに入っていても違和感がなさそうな、ちょっと懐かしい B'z サウンドが楽しめるところが嬉しい。後半部で激しく自己主張する松ちゃんのラウドなギターがこの曲をピリリと引き締めているところもニクイですな。
 付属 DVD には「GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-」の PV とライヴ3曲の計4曲分の映像が収録されている。PEPSI NEX presents B'z 1 DAY LIVE at SHIBUYA-AX のライヴ映像では「さよなら傷だらけの日々よ」、「イチブトゼンブ」、「Liar! Liar!」の3曲が見れるが、特に「さよなら...」がバリバリのハードロックにアレンジされていることにビックリ(゜o゜)  松ちゃんのギターもめっちゃアグレッシヴやし、稲さんも完全に戦闘モード... 不覚ながらこんなにライヴ映えする曲やとは正直思わなんだ。やっぱり B'z はどこまでも奥が深いわ。

B'z / GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-


B'z / pepsi NEX TVCM Tshirts Live篇(30sec)

この記事についてブログを書く
« The Complete Doris Day with... | トップ | Young Man With A Horn / Dor... »