shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-Day 1-5 Complete Box

2021-09-04 | B'z
 私が聴く音楽はその9割以上がビートルズを中心とする洋楽なのだが、日本人アーティストで新譜が出たら必ず買うのがB'zである。私は洋邦問わず1990年代以降の音楽は生理的に受け付けないので今の音楽シーンとは完全に絶縁状態。そんな中にあって唯一例外的に聴くのが彼らであり、私がこよなく愛する古き良きクラシック・ロックの伝統に則った “歌謡ロック” を聴かせてくれる貴重な存在なのだ。
 彼らの真骨頂はハードロック・バンドの王道と言えるライヴにあると思うのだが、このコロナ禍でツアーが行えなくなったこともあって、去年の11月に東京の Zepp Haneda で5週にわたって行われた無観客配信ライヴを敢行。その時の模様を完全収録したのがこの「B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-Day 1-5 Blu-ray Complete Box」だ。
 これまで何度か書いてきたように私は音楽であれ映像であれ “配信” という形態が嫌いで “どうせ半年もしたらブルーレイで出るやろ...” と余裕をかましていたのだが、ちょっと油断していた隙に予約受付が始まってしまい、気が付いた時には時すでに遅しで完全受注生産限定のボックス・セットが予約完売してしまっていたという大失態...(+_+) 藁にもすがる思いでアマゾンを見ると、転売ヤーどもが定価の3~4割増しで出品しておりブチギレ。3万円もするボックス・セットが即完売だなんてどうもおかしいと思っていたが、どうやらこいつらが買い占めていたようだ。このクサレ外道どもが!!! さすがに4万円も払う気にはなれないので私は泣く泣くこのボックス・セットを一旦諦めた。
 しかし待てば海路の日和ありとはよくぞ言ったもので、8月半ばにたまたまアマゾンで過去の閲覧商品を調べていた時にこの商品の値段が定価と同じになっているのを見つけてビックリ。どうやら強気な価格設定が仇になって値崩れを起こしたようで、慌てたアホバカ転売屋どもが必至で売り抜けを図っているところに偶然出くわしたのだ。う~ん、ラッキー! というわけでわたしはこのボックス・セットをほぼ定価で買うことが出来でまずはメデタシメデタシだった。
 ブツは先週の土曜に届いたのだが、宅急便のおっちゃんから箱を受け取ると異様に重くてビックリ。梱包を解いて中身を取り出すと、あの「Wing Over America」のスーパーデラックスエディションに負けないスーパーヘビー級で、予想以上のデカさにもビックリ。まるで分厚い卒業アルバムみたいな(笑)超堅牢なつくりのボックスセットになっている。ただ、見ようとするたびにいちいちこの巨大なディスクケースを開けるのは面倒くさいので、ディスクをすべて取り出して薄型のプラケースに移し替えた。これはボックスセットすべてに言えることだが、デカけりゃいいってものでもない... もうちょっと日常使いの利便性を考えてもらいたいものだ。
【開封動画】B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-のCOMPLETE BOXが規格外の大きさでマジでビビりました!!


 外箱に関してはこのように?マークを付けざるを得ないが、中身の方は文句の付けようのない素晴らしさ。彼らの代表曲を5つの時代(ERA)に分けた年代順のセットリストで5週連続して行われたスタジオ・ライヴなのだが、とにかく熱いのだ!!! 無観客ということでオーディエンスとのコール・アンド・レスポンス抜きの曲間MCには手探り状態のところもあるが、稲葉さんのヴォーカルは久々のライヴということでキレッキレだし、松ちゃんのギターも安定感抜群で、これを数万人収容の大会場で見たかったなぁ... という思いを強く抱かせる素晴らしいステージだ。
 ただ、特典ディスクに関してはこちらの期待が大きかったせいもあるかもしれないが正直言ってイマイチという感じ。メンバーのPCR検査の様子だとかソーシャルディスタンスがどうとか、何かコロナ関連の映像が随所に挿入されているが、ハッキリ言ってファンとしてはどうでもいいことで、あのNHK特番「B'zメガヒットの秘密」やWOWOW特番「Only Two」のようにもっと音楽にフォーカスした濃い内容にしてほしかった。だから余程のコアなファン以外は特典ディスクなんか気にせずに単品で揃えた方が安上がりで良いと思う。
 とまぁこのように少々の不満はあるものの、これら5枚のディスクに封じ込められた彼らの熱いライヴ・ステージを目にすればそういった類の苦言は瞬時にして木端微塵に砕け散る。ファン歴26年の私なんかもう久々に彼らの元気な姿を見れただけでも感無量で、30年以上にわたってよくもまぁこれだけクオリティーの高い曲を次から次へと作り続けてきたものだなぁと感心してしまった。このコロナ禍が収束したら、ぜひとも実際のライヴ会場で何万人のオーディエンスと共にこれらの名曲の数々を浴びるように聴いてみたいと思う。
B’z “5 ERAS” Day1-5 DIGEST
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