shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

EPIC DAY / B'z (Pt. 2)

2015-03-11 | B'z
 私がこのアルバムの中で最高に気に入っているのがアルバム・タイトル曲の⑥「EPIC DAY」だ。初めて聴いた時は “これ、パープルの「バーン」やん!!!” と思わずイスから転げ落ちそうになったが、もうそんなことなどどーでもよくなってしまうぐらいカッコ良い疾走系ハードロックに仕上がっているのだから嬉しくってたまらない(≧▽≦)  タマホームCMでもお馴染みの古典的リフをベースにして煌めくような必殺フレーズを次から次へと紡ぎ出していくリッチー松本(笑)のラウドなギターが圧巻だ。
 見方を変えれば “パクリ論争” に燃料を投下する1曲とも言えるが、これって自分達のルーツであるハードロックへの愛情と敬意に満ちた松本さんならではの遊び心そのものではないか! 私には、そういった批判がくることを計算ずくで、敢えてそれと分かる形で “ディープ・パープル好きです大会” をやっているとしか思えない。
 そもそも B'z というのはゼップやパープルに代表される古き良きブリティッシュ・ハードロックのサウンドを21世紀の現在においてもしっかりと継承し、それを日本人ならではの感性で再構築して完璧なテクニックで再現してくれる邦楽史上最強のロック・ユニットであり、彼らの魅力はその一点に尽きると私は考えているので、この曲を聴いた時はもう飛び上がりたいぐらいコーフンした。
 ハッキリ言って今のパープルがどんなに頑張ってもこれだけのオリジナル・パープル像は再現できないだろう。 “パープルそっくり、いや、パープルそのまんまやないか!” という批判に対して “それがどーしたソー・ホワット???” と胸を張れるだけの完成度がここにある。聴く者のアドレナリンをドバーッと噴出させること間違いなしの血湧き肉躍るイントロ、ジョン・ロードが憑依したかのような増田さんのキーボード・ソロ、リッチー特有のゴツゴツ感を見事に再現した松本さんのアグレッシヴなギター・ソロ、そしてそんな二人のバトルにドカドカと乱入してきてそのままバトルロイヤル状態へとなだれ込むシェーンのツーバス・ドラムと、まさに “深紫より出でて...” を地で行く出藍の誉れ高き70'sブリティッシュ・ハードロックが楽しめるのだから痛快そのもの(^o^)丿  私的には文字通り10年に一度出会えるかどうかのエピックなキラー・チューンだ。松本さん、リッチーの次はマイケル・シェンカーなんかどうでしょうか(笑)
エピックデイ

木村拓哉 タマホーム CM 「日本の家は高いの?」篇


 上記3曲がこのアルバムの私的トップ3だが、B'zバラッドのお約束といえる雄大なスケールで迫る③「Exit To The Sun」、アルバム「RUN」の頃を想わせるファンキーさが懐かしい④「NO EXCUSE」、たたみかけるような後半部の盛り上がりが気持ち良い⑧「Black Coffee」、“コレデイイノダ~♪” という奇天烈なリフレイン(笑)が耳に残るスルメ・チューン⑩「Man Of The Match」など、他の曲も聴き応え十分だ。
 付属DVDは2012年の大阪城ホールでのライヴを収録したもので、約2時間にわたって全20曲が完全収録されているのが嬉しい。初のライヴ映像化となる③「ゴー・フォー・イット・ベイビー」で仁王立ちする稲葉さんは全盛期のロバート・プラントを彷彿とさせる凄まじいオーラを放っているし、最後に待っていたサプライズといえる「HEAT」のビデオ・シューティングでの異様な盛り上がりも必見。①「愛バク」、③「ウルソ」、⑬「ダンガン」、⑭「ジュース」、⑰「ホーム」の英語詞ヴァージョンが聴けるのもこの時期のライヴならではだし、⑥「Easy Come, Easy Go」、⑦「Motel」、⑧「もう一度キスしたかった」、⑨「愛しい人よGood Night」、⑩「ZERO」、⑪「ミエナイチカラ」、⑫「ねがい」と懐かしいナンバーが続く中盤のセトリにも涙ちょちょぎれる。B'zってホンマにエエ曲書くよなぁ... と改めて実感させてくれるこんなに素晴らしいライヴDVDが特典盤やなんて、ホンマにエエんかいな。そりゃーライヴグッズやアナログレコードも欲しいけれど、どれか一つを選べと言われれば絶対にこのライヴDVD付きに限ると思う。ただし初回限定特典なので、ファンの人は手に入るうちに買っときましょうね。
B'z / DIGEST「B'z LIVE-GYM 2012 -Into Free- EXTRA」

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