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shiotch7 の 明日なき暴走

ビートルズを中心に、昭和歌謡からジャズヴォーカルまで、大好きな音楽についてあれこれ書き綴った音楽日記です

B'z The Best XXV 1988-1998 (Pt. 1)

2013-06-20 | B'z
 今日から数回にわたり「B'z The Best XXV」(←白盤、黒盤って言うのかな?)の中から個人的に気に入っている曲を時系列に沿ってピックアップしていこうと思う。まず第1回の今日は、デビューから1994年頃までの、まだ本格的なハードロック路線にシフトする前の作品から...

①ALONE
 基本的にハードロック・ユニットであるB'zの一番の魅力はアップテンポの疾走系ナンバーだが、その一方でバラッドの名曲も少なくない。特に初期B'z屈指の名曲として忘れ難いのがこの「ALONE」だ。モトリー・クルーの「タイム・フォー・チェンジ」に似ているという声もあるが、私に言わせれば両者は似て非なるものであり、この「ALONE」の方が遥かに洗練されていると思う。出藍の誉れとはこういうのを言うのだ。名フレーズ連発の歌詞といい、涙ちょちょぎれるピアノやギターの響きといい、絶妙なタイミングで入ってくるバック・コーラスといい、これでもかとばかりに日本人の心の琴線を刺激しまくる “泣き” の要素が満載で、B'z ファンだけでなく一般の音楽ファンにまでも広くアピールするようなキラー・チューンに仕上がっている。個人的にはラストのコーラス・パートをアタマに持ってきたアルバム「In The Life」のヴァージョンがオススメだ。下に貼り付けた「BUZZ!!」のライヴビデオからの映像で、稲さんが弾くグランドピアノの上に立ってギターを弾いてる松ちゃん(←しかもくわえタバコときたもんだ!)がめちゃくちゃカッコイイ(^o^)丿 尚、エンディングの“Naked eyes in the sky♪” のパートが“出来な~い、い~んですか~い♪” に聞こえてしまうのは私だけかな?
B'z B'z ALONE Definitive ReleaseFF96F6F7


②BLOWIN'
 弾むようなリズムと親しみやすいメロディーで初期B'zの魅力爆発!と言える1曲が、宮沢りえのポテチCMでもおなじみの「BLOWIN'」だ。グランド・ファンク・レイルロードの「ウィアー・アン・アメリカン・バンド」を想わせるドラムスのイントロに続いてシンセが奏でるウキウキするようなサビメロが絶品で、まさにキタ━━━(゜∀゜)━━━!!! という感じ。時代を感じさせるデジタル・ビートと松ちゃんのよく歌うギターが絶妙にブレンドされたB'z ワールド全開のキラー・チューンだ。このメロディーを聴いて “風がブローウィンしてるみたいな” イメージを抱いたという稲さんの歌詞も絶好調で、 “風を受けて立ち上がろうとする君は美しい~♪” のラインなんかもう最高だ。スタジオ録音盤のスパッと断ち切ったように唐突に終わるエンディングもいいが、この曲のライヴ・アレンジはその上を行く秀逸さで、後半部の掛け合いの後、稲さんの “せーの!” に続いて“Blowin' in the wind!!!” とオーディエンスの大合唱で終わるところがめちゃくちゃカッコイイのだ(^o^)丿 
B'z BLOWIN' LIVE-GYM Pleasure 2008 GLORYDAYS

カルビー ポテトチップス (1992) CM


③ZERO
 今から4年ほど前のことになるが、B'zの新曲リリースのインターバルが1年以上開いた時期があって(←ちょうど「BURN -フメツノフェイス-」と「イチブトゼンブ」の間)、早よ新曲出ぇへんかなーと悶々としていた時に、キリンビールのCMソングとしてテレビからこの曲が流れてきて大喜びしたものだ。何を隠そう、初期B'zの名曲満載のDisc-1の中でも私が一番好きなのがこの「ZERO」なんである。イーグルスの「ヴィクティム・オブ・ラヴ」を高速回転させ、ハードに強化した骨太サウンドで完全武装、更に間奏部分にラップまで入れてみました、という感じのカッコ良いナンバーで、エンディングで電動ドリルを使うアイデア(←エディー・ヴァン・ヘイレン直系か...)も面白い効果を上げている。尚、この曲はライヴの超定番曲なのだが、前奏のファンキーなキーボードをバックにB'zのお二人がクルクル回るところ(1分42秒あたり)が好きで好きでたまらない。今年夏のエアロソニックのステージででスティーヴン・タイラーと一緒にクルクル回ってくれへんかなぁ...(笑)
B'z ZERO LIVE-GYM Pleasure 2008 GLORYDAYS


④愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない
 B'z のファンは曲名を略して言う傾向があって、「バッド・コミュニケイション→バッコミ」「愛のバクダン→愛バク」「レディ・ナビゲイション→レディナビ」「ウルトラ・ソウル→ウルソー」「ギリギリ・チョップ→ギリチョ」などが有名だが、そんな略語癖の恩恵を最も感じるのがこの「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」...略して「愛まま」だ。この曲はB'z史上最も長い曲名を持つだけでなく最も売れたシングルで、あの大名曲「LOVE PHANTOM」よりも売れたというのだからビックリなのだが、ロック色が強かった前シングル「ZERO」からの揺り戻し(?)で再びポップ路線に回帰したのが世間にウケたのかもしれない。ただしポップといっても上昇下降を繰り返しながら縦横無尽に駆け巡る松ちゃんのギターは健在で、当時の彼らが目指していた “ハードとポップの融合” が新たなるステージに突入したことを感じさせるサウンドになっている。
B'z 愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない (Live)


⑤MOTEL
 1991年リリースの「レディナビ」以降ミリオン・セラーを連発して向かうところ敵なし状態の彼らだったが、1994年頃になると稲さんが脱アイドルを目指して髪を伸ばし始め、サウンド面でも行き過ぎたポップ化への反動なのか重くて暗い感じの曲が目立つようになる。この時期を世間では “B'zの暗黒時代” と呼んでいるのだが、そんな “暗黒時代” が行きつくところまで行った94年末にリリースされたのがこの「MOTEL」だ。この曲はそれまでの「愛まま」や「裸足の女神」といった煌びやかな “大衆ポップ路線” シングルとは激しく一線を画すセピア色イメージのブルージーなアコースティック・ナンバーで、初めて聴いた時はめっちゃ地味な曲やなぁと思ったが、二度三度と聴くうちにメロディーが頭から離れなくなって、気がついてみるとすっかりこの曲にハマっていたという、絵に描いたようなスルメ・チューンなんである。それにしても何という硬派な曲想のシングルだろう! 日本人でこれほど本格的なアメリカン・ロック・テイストを持ったサウンドを作れるアーティストを私は他に知らない。特に “Ooh-ooh it's a cruel world... Can't you see... ♪” で始まるラストの英詞パートがたまらんたまらん(≧▽≦) こんな通好みの渋~い曲が130万枚以上も売れたことが、当時のB'zの圧倒的なアーティスト・パワーを逆説的に証明している。
B'z MOTEL

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