津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

ガラシャ と マリア

2009-03-20 15:23:58 | 歴史
 又々ガラシャねた。ガラシャの受洗に影響を与えたとされるマリアについて、略系図に落としてみた。

                                    伊也(藤孝女)
                                      |
 吉田兼倶---+--兼政---兼満====兼右---+--兼見---兼治
         |                  |
         |                  +--梵舜
         |                          +--いと(マリア
         |                          |
         +--清原宣賢---+--業賢---+--枝賢---+--国賢
                    |       |
                    |       +--長治(平野氏)--長泰
                    |
                    +--兼右
                    |                 +--伊也
                    +----女             |
                         |-----細川藤孝---+--忠興
                     三渕晴員               |
                              明智光秀---玉(ガラシャ

 文禄二年(1593)二月四日付け兼見卿記に、次のような一行が有る。
      「侍従女房衆与一郎内儀へ昨日見舞、今夕帰宅」 
侍従女房とは、幽齋女・忠興の妹伊彌(伊也)のことである。永禄十一年(1568)の生まれであるから、この年26歳。与一郎内儀とは、いわずと知れたガラシャ夫人(玉)である。永禄六年(1563)の生まれでこの年31歳。二人の間でどのような会話がなされたのだろうか。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

電子図書館

2009-03-20 12:14:32 | 歴史
肥後細川藩に関する以下の作品を、電子図書館で読むことが出来ます。


 ■阿部一族---森鴎外
     青空文庫 www.aozora.gr.jp/cards/000129/files/673_23255.html
 ■興津弥五右衛門の遺書---森鴎外
     青空文庫 www.aozora.gr.jp/cards/000129/card45209.html  
 ■都甲太兵衛---森鴎外
     津々堂電子図書館 www.shinshindoh.com/tokoutahi.htm
 ■灰塵--------徳富蘆花
     津々堂電子図書館 www.shinshindoh.com/kaijin-1.htm 
 ■小壺狩------薄田泣菫
     青空文庫 www.aozora.gr.jp/cards/000150/files/4352_9545.html
 ■恩を返す話---菊池寛
     青空文庫 www.aozora.gr.jp/cards/000083/files/495_19923.html
 ■べんがら炬燵---吉川英治
     日本ペンクラブ。電子文藝館 www.japanpen.or.jp/e-bungeikan/novel/yoshikawaeiji.html
 ■或敵打の話---芥川龍之介
     青空文庫 www.aozora.gr.jp/cards/000879/card73.html
 ■糸女覚え書
     青空文庫 www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/58_14823.html

                          他にも有りましたらお教え下さい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

糸女覚え書

2009-03-20 12:10:07 | 書籍・読書
 「印象派それとも・・」に続く、ガラシャねたである。
芥川龍之介に「糸女覚え書」という、短文があるのをご存知だろうか。
電子図書館・青空文庫で読むことができる。
          www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/58_14823.html

 これは細川ガラシャの最後を、糸なる召仕の女の回想として書かれている。「霜女覚書」を真似た、芥川のギャグみたいなものである。糸(芥川)は、ガラシャを特段の美人だとはしていない。そして賢ぶる人だと容赦ない。そんな深窓の佳人は、髪をきりりと上げて、死出の旅に望もうとする。まさに其の時、美麗の若武者がいよいよ最後が迫ったことを少斎に告げに来る。若武者にそのような処を見られたガラシャが、頬を染めたというのである。糸は「おん顔を耳の根迄赤あかとお染め遊ばされ候。わたくし一生にこの時ほど、秀林院様の御器量をお美しく存じ上げ候こと、一度も覚え申さず候」と述懐する。

 創作だから、これが芥川のガラシャ像だと理解しながら読むと、なかなか味わい深いものが有る。輿入れ以来始めて少斎に逢うし、その少斎が虫歯で歯痛であるとの設定など、笑わせてくれる。司馬遼太郎の「胡桃と酒」のガラシャ夫人よりも、余程親しみがもてる。
ご一読をお薦めする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする