津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

綿考輯録に見る江戸屋敷--愛宕山御屋敷

2009-03-01 21:04:29 | 歴史
 元和六年閏十二月、忠興は「以之外ニ御煩被成」隠居を決意する。七年正月忠利は「御家督之為御礼御登城」し、小康を得た忠興は江戸を立ち四月十二日小倉に入っている。
そして中津の城を自らの居城にする為の普請を始める。六月廿三日中津に移ったとされる。又、江戸に於いての隠居屋敷の普請を申し付けている。

■元和八年正月、忠利からの報告
   愛宕之下御屋敷地形高候間、引さけ可然候由左近被申上候処、左近次第ニ可然様ニ
   と被仰越候様ニ被申候、木下右衛門殿長屋之地形ニ一尺六七寸高ク御座候、うき土ニ
   而御座候間、五六寸ハひきく可罷成候、一尺高分ハ不苦様我等ハ存候、其上土を引候
   てすて場もとをく、事之外可為御造作と奉存候事
■同廿一日忠利への返書
    其地我等新屋敷作事之儀ニ付、吉住半四郎下候間申候
   一、内々申候、其地作事手伝之儀、其方被連候弓・鉄炮・長柄之者なと可被申付候、其
     方屋敷よりわれ/\屋敷迄程遠候間、緩々被申付候ハゝ、朝遅出晩景早帰候ハゝ、
     普請仕間在之間敷候、又普請仕内ゆる/\といたし候ハゝ、事之外之違にて候間、
     手伝之所ヘハ其方より由断不仕様、奉行か付候ハてハ成間敷候、作事遅出来候
     へハ、われ/\遅下候間、被得其意、急度被申付可給候、手伝ニかきらす作事のひ
     /\のやうニ候ハゝ、急度出来申候様ニ被見計被申付可給候、頼申候

 此御作事三月より初り、九月ニ成就いたし候、上奉行葉吉住半四郎・浅井茂大夫・下奉行ハ横山次右衛門・矢野左太夫なり、(以下略)

■(十一月中津御発駕)十二月十五日、江戸江御着先ッ御上屋敷ニ二三日被成御座、中屋敷ニ御移被成候、円通院清田主計鎮乗入道寿閑娘、立允主・興孝主此腹なりも御下りなり、(以下略)
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品川歴史館・解説ノート

2009-03-01 10:00:59 | 歴史
 ブログ「熊本藩・戸越御屋敷」にコメントをいただき、ご教示をいただいた品川歴史館サイトをご紹介しておく。   www.city.shinagawa.tokyo.jp/jigyo/06/historyhp/hsindex.html

 「みどころ」→「常設展示の解説シート(29種)」と進んでいただくと、
   №18 江戸の大名屋敷--熊本藩江戸戸越屋敷--
   №27 東海寺と沢庵   を御覧いただける。
 大変貴重な情報が含まれていて、大変ありがたい。(代書屋さん有難う御座いました)
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