津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

品切重版未定「北国の雁」

2009-03-19 16:09:02 | 歴史
 いますごく読みたい本があるのだが、品切重版未定だそうな。2004年が初版だというが、まったく知らなかった。なんとか手に入れようと思案中。
                      北国の雁・清原宣賢の妻
                         著者: 千草子
                       発行年月日:2004/02/27
                         サイズ:四六判
                         ページ数:257
                        定価(税込):2,310円

【内容紹介】   「講談社BOOK倶楽部」のサイトから引用

大儒者清原宣賢(のぶかた)の妻の生涯!
みずみずしい室町ことば、自然と共振れする室町ごころ。高貴なる女人翠子を描く秀作。

はかなき此の世を過ぐすとて
海山かせぐとせし程に
万の仏に疎まれて
後生我が身をいかにせん

生涯で何一つ、うしろめたいことのない者はいない。それを懺悔する歌をうたうことで、同じ思いで冥界に旅立った人を救うことができる。それを信じるからこそ、念仏とともに歌いつづけるのである。翠子の腰からも、カラコロリンと鈴の音が唱和していた。雪の冷たさも、夜の冷えこみも翠子には感じられない。去りゆく貞信たちの跡をしたい、一度だけ「さらば」を言うために山道をたどっている気がする。(本文から)
        「日本の古本屋」の書籍検索でたった一冊の本をゲットしました。感激・・ 20:00



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印象派それとも青邨派

2009-03-19 14:17:21 | 歴史
 ガラシャ夫人を描いた二人の偉大な画家、堂本印象と前田青邨、皆様はどちらがお好きだろうか。過日民放で放映された「歴史サスペンス」の細川ガラシャをみて、時代考証のお粗末さにあきれ果ててしまった。その最後は、邸内の教会らしい場所で最後の祈りをささげ、其の部屋で短刀を小笠原少斎に手渡して胸を差させるというものである。大坂玉造教会の堂本印象画伯の絵を思い出した。どうやらヒントはここから得たのではないか。祈りをささげるガラシャを、部屋の外から眺める武士がいる。少斎であろう。私達が承知するガラシャの最後は、こういうものではない。

 一方、ローマのバチカン近代美術館に収蔵されている前田青邨画伯の「細川ガラシャ夫人」像は、いかにも品格にあふれてすばらしい。私はこの絵からガラシャ夫人を想像するのである。いつの日か実物が里帰りして、展観の機会がないものかと念じている。
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